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2004年胸部外科医処遇アンケート調査


■研修プログラムに関する意見(施設長)


■施設長の意見
1 統一ガイドラインを要望する。
2 全国的な基準を作ることは良いことだ。
3 研修プログラムは努力目標の位置づけでよい。
4 もう少し研修達成のレベルを上げるべきである
5 研修内容だけではなく、経験症例数も考慮すべき.
6 地方においても可能なプログラムをお願いします。
7 体系的な全国に通用するプログラムが必要と思われる。
8 一般病院で働く医師にも可能なプログラムを望みます。
9 検証に関して学会があまり権限を持ち過ぎるのは好ましくない。
10 もし作るとすれば理想ばかり追うのではなく現実的なものを作ってほしい。
11 研修プログラムでは医師だけでなく、公の人にも公表されるのでしょうか。
12 ある程度学会が方向性を示してもらわないと研修プログラムは作りにくい。
13 施設におけるその時の症例の多少により、一律に年限で習得するのは困難。
14 学会がガイドラインを示し各施設の実情によりその内容に柔軟性を持たせる。
15 内科における総合診療と同様、外科系プログラムの中にも総合診療部的な研修は不可欠。
16 外科学会が中心になり、消化器、胸部、循環器など各分科会が歩調をあわせてもらいたい。
17 全国的に見て妥当と思われる修練プログラム(手術例数も含めて)を学会で提示してほしい。
18 症例数に合った修練施設数、修練医数を明らかにすべきである。関連施設は認めるべきではない。
19 研修プログラムは検証制度によって実効性が得られるのであって、検証がなければ有名無実である。
20 まず日本全体の問題として,手術症例が研修プログラムに耐えうるほど十分多くないことが問題である.
21 ガイドライン的なものであれば賛成です。学会が行うのではなく、施設が本体となって行うべきと考えます。
22 病院における手術数制限(手術室の使用制限)がある限り、有効なプログラムは確立しがたいと思いますが、努力します。
23 病院個々に症例数や対象疾患が異なるので、プログラムの内容に幅を持たせるか、グレード分けした方が良いように思われます。
24 我が国で均質な修練を行うならば,ある程度共通したプログラムを,学会ないしは専門医認定機構などが作成するべきと考える.
25 施設の質問4−4については適当な回答がありませんでした。質問4−2についてはa、bの中間くらいのところですがaとしました。
26 研修プログラムは必要と思う。しかし、施設間の格差(手術数、手術内容など)があるので、各施設にあったプログラムを作成する必要があると思う。
27 専門医に対する報酬を求めることが大切。reasonableな報酬が得られるならば自ずから全てが解決。米国のレジデントシステムを見習うべき。
28 研修をする人たちに自由に選択できる環境さえ作れば、良い研修プログラムは存続し、悪いものは消滅する。上からの一律のプログラムなど全く必要がない。
29 Professionalismの確立には質の高い研修プログラムとその確実な実施(第三者評価委員会が必要)が要求されます。頑張ってください。期待は大きいのです。
30 「執刀」の定義は術者側に立って最初から最後まで手術を執り行うことでしょうか。段階的な方法(開胸、ポンプセットアップ、止血、閉胸など)はどのように扱いましょうか。
31 施設間の医師事情や症例の偏り、また研修医の能力の個人差等がありますので、一律に決定は難しいと思います。最低限のガイドラインを示していただければ参考になるのではないでしょうか。
32 学会がガイドラインを作成しても、あまり官僚的なシステムにせず許容範囲を大きくしてほしい。だた、5年ごとの更新を必ずチェックすることが大事。一発勝負の合否よりも継続的なチェックを。
33 外科専門医の必要とする修練を確実に行える環境の整備の上に、胸部外科(心臓血管外科、呼吸器外科)の修練プログラムを作成する必要あり。医療安全、患者満足度などを考慮したプログラムが必要
34 諸外国に比し、日本の胸部外科のプログラムに不備があるのは周知の事実であり、改善すべきである。しかし、プログラム化するために、事務的な作業時間が増えることがないように注意しなければならない。
35 これまでは日本呼吸器外科学会専門医(現指導医)制度に準拠する形で研修プログラムを作製(強制・徹底ではない)し、修練を行ってきた。明確な研修内容とそれに基づく補償が確立されることを期待している。
36 @プログラムも大切であるが、プログラムを実施する施設についてこれを限定する方向でさらに基準を厳しくするべき。
A研修プログラムを厳密に運営するために研修医、指導医に対する待遇を学会で保障すべき。
37 施設により症例数が異なるので、施設毎のプログラムは必須。しかし、学会で最低限のプログラムを作り、これをクリアすべく、各施設は努力すべきであろう。(症例数の少ない施設は当然、修練医は募集すべきではないが)
38 施設により対象疾患が異なることがあり、必ずしも一つの研修プログラムでは無理である。また術者として第一助手の経験も認めなければ年間100前後の症例のOpeの施設での研修プログラムは成り立たないと思われる。
39 学会がプログラムや修練医に何を保障できるのか、何に責任を持つのか。またその力、コストをどうするのか。これらの根本問題を明確化せずして、ことを進めてもまさに「絵に描いた餅」となるのは避けられないと考えます。
40 最近はインフォームドコンセントが求められ、研修医に手術を行わせる場合は患者の了解がなければならない風潮になっている。患者の承諾書のコピーを提出するようにしてはいかが?実際、しっかり説明したら承諾してくれる。
41 症例はあくまで患者の同意の下で行わなければならないもので、大学病院と異なり、症例の限られる一般病院では、自ずと研修医自体の経験症例も少なくなってくると考えられ、その点を考慮したプログラム作成をお願いしたい。
42 そろそろ日本も文明国家の仲間入りをすべく、社会に貢献できる学会=医師集団が出現し、実績をもって社会に認知される時期だと思う。低賃金クーリーを確保するための使役労働としての研修プログラムを絶対作らないでほしい。
43 一人前の責任ある手術ができるようになるためには症例数が必要である。日本の施設の多さ、心臓外科修練希望者の数からして到底、一人頭の症例数を確保することはできない。よって意味のある実質的なプログラムの作成は不可能である。
44 日常業務が過剰なのでプログラムを作る時間的余裕なし。また学会で作成したものを参考にある程度は準拠できるとは思うが、モニターに関しては時間的余裕がないと思う。(実際、Paperを書いたり学会に参加する時間もなかなか難しい。)
45 医師それぞれに能力差があり,一律に研修プログラム通りに手術を行わせることに無理はありますが,研修プログラムがないと,これからの研修医は心臓血管外科に興味を持たないし,やろうとも思わないので研修プログラムは必要だと思います.
46 プログラムは施設の症例数によって左右される。症例数が足りて明文化されたプログラムがあっても、指導医に若手を育てる気がなければ若手は育たない。一方、指導医が情熱を持って指導しても若手医師にやる気がなければ技術知識の上達はない。
47 ■労働基準法を完全に遵守させることは医師には負荷のであると考えます。患者に迷惑をかけることになる。訴える場所に関しては訴えることは可能ですが、専用の部署はない。
■オンラインで逐一登録は時間がなく大変。まとめて登録可能としてほしい。
48 @研修と手術の安全性は放っておけば相いれない性格のものであるので、双方の要素を監視するシステムが必要
A研修における大学病院の役割は大きいと考えるが、研修を引き受ける大学病院に何らかのアドバンテージ(例は、人員募集において)をつけてほしい
49 各施設により症例のバラツキが目立ち、認定施設でありながら研修プログラムが十分に積めないことがあり得ます。大学の医局の関連以外でも、ある地域、たとえば大阪府近郊のいくつかの施設間で研修プログラムの不足分を補えるようなシステムの確立が必要と思います。
50 ■個々の学会専門医を採用するだけの財政的余裕がないこと。
■地方の総合病院では優秀なgeneral surgeonを必要としており、専門医を十分に配置するだけの人的、財政的余裕がないこと。
■優秀な専門医は少なく、地方に出向してもらえない状況もあること。
51 大学や病院間の症例数の格差、また指導的立場の医者の考え方の差が大きい。医局の考え方も医局人事が中心で、個々の若い医者の教育は二の次となっている。これは各医局内ではどうしようもない。ぜひ、学会指導で研修内容を決めてほしい。そうなれば、関連病院の重要性が増して、研修内容に応じた人事が検討されるのではないか。
52 ■Qualityの保証を行った分、収入に直結するよう努力することが必要と思います。
■手術症例の指導医・中堅医師・若手医師の割合については当施設ではOpeの組み合わせで全て講師+助手+若手で行う。当院では主として中堅医師を一人前にするのに勢力をあげている。若手は外の関係病院に出てからトレーニングを開始する。
53 現在、専門医制度は外科専門医取得後、sub-specialtyの専門医取得のコースで動いていると思っていました。このアンケートでの専門医研修プログラムではどの卒年を対象としてお考えなのか分かりません。もし、外科専門医取得前の期間をお考えでしたら日本外科学会と連携し両立するプログラムをお考えいただきたい。(期間中に消化器外科、乳腺外科も必須とするならですが)
54 8-3で有名無実の専門医制度を回避するのは重要で、研修プログラムに載った研修ができるのが理想ですが、実際では研修するために十分な症例数の確保ができない施設も少なくないと思います。当施設もそのうちの一つです、そのため施設ごとの教育の実態や修練医ごとの研修の実態をモニターすることには賛成ですが、施設間の較差があるため、評価の偏りがおこり、さらに施設間の較差が大きくなることが懸念されます。
55 前記したように、これから、各病院で研修医研修後に後期研修から専門医へという流れが出てきます.医局からの研修とは別の研修プログラムから継続した流れで、後期研修で外科系研修を行いその後に、専門医研修という流れになっていくと考えております.現在後期研修から専門研修への各プログラムの調節を行っているのが現状です. さて今述べたように修練プログラムという名前が多々出てきます.ただ研修プログラムと書かれますと非常に混同しやすいと思いますので、専修プログラム等名前を考慮いただき統一幸いと考えます.
56 かつて中央官庁が中心管理を行って企業、銀行等を一定方向に導き、一時的には集団パワーとなり良く見えたものの、一度つまずくと経済が壊滅的になった護送船団方式を思い起こさせる方法で、その結果がどうであったかは日本の現状を見れば明らかです。研修制度には一定の基準(ガイドライン)が必要でしょうが、研修経過まで中央管理する考えは古い官庁的発想で絶対に排除されるべきです。各施設の自主性と特性を生かし、施設長の教育方針を尊重すると同時に責任を課する方法を採用すべきで、学会が権限を強化し過ぎることに反対です。
57 研修プログラムを作成しても期待できるだけの手術症例を確保できる施設は限られている。当院は内科でのPCIが外科医にとっては異常とも思える適応で行われていることもあり、心臓手術は60〜80程度であるが、実際の手術は難易度の高いものが多く、対象患者も平均74歳超、平均LVEF<40以下、上行〜弓部大動脈瘤症例、AMI症例など、緊急手術が多いなど臨床的に超重症例が多い現状である。一律のトレーニングプログラムに乗った研修は困難で、一例一例を退院に導くことにより、外科医のトレーニングが行われているものである。
58 ■手術症例の指導医・中堅医師・若手医師の割合については、手術は一人ではできません。チームでやる手術の中で個人の果たす役割はその人の準備と能力によります。何をもって誰がやっていると問われますか。
■機能していないプログラムは日々、修正されていくべきです。
■若手医師に執刀の機会を十分に与えることが可能かという質問について
■いろいろ書きました。いろいろ書ききれません。、何を持って十分というのか。
■研修プログラムのガイドラインを作るべきかという質問について、専門医というのを唱えるのなら、それぐらいはすべきでしょう。
59 学会が強く関与する研修プログラムを作って検証は是非必要です。
60 カリキュラムを提案するが他の施設との交流ができればよいと思う
61 症例数が多くなく研修プログラムも計画通りにいかないと思われる。
62 若い医師がよい研修を受けられるような環境を作ることも大事と思う。
63 研修プログラムは各施設によって特色があるべきで、強制されるべきではない。
64 登録制度は必要 登録を施設ごとに集計すれば実施状況のチックは可能と思われるが
65 モニターした結果、どうするかの具体的な対策まで示す必要があるが、今のところ名案はない。
66 ある程度の(施設格差)バリアンスに対するFlexibilityを持ったプログラムを希望する。
67 各病院の異なった実情(症例数、スタッフ等)に充分に配慮した学会研修プログラム・ガイドラインを作ってほしい。
68 研修施設の限定(現行より少なく)、Enterする修練医の限定(少数精鋭)、試験も合格率60%くらいに難しく。
69 アンケートの内容に偏りがあり、明らかに学会の作成する研修プログラムが優れたものと決めつけたような感があります。
70 症例数に関して施設によって差があると思われます。画一的なプログラムではなく少し幅を利かせた内容にしてほしいと思います。
71 各施設により出来る範囲が異なるので最大公約数的なガイドラインにならざるを得ないが、その幅をあまり広げないことが肝要と考えます。
72 大学関連病院としての位置づけであり当院での研修はその一部を引き受けているので研修プログラムについての質問には十分には答えられなかった。
73 労働実態に関してのアンケートはよくありますが、いつもアンケートをとるところまではありますが、それ以上は全く進展しないのはなぜでしょうか?
74 学会主導でボランティア的なプログラムを作っても仕方がない。病院における指導に割ける時間は限られており、マンパワーの充実なしには絵に描いた餅となる。
75 現実的にはプログラム通り行っていないのが実情です。 ・プログラム作成時に比べ症例数の減少 ・大学人事による人の移動があり継続した教育ができないなど。従って、プログラムの改変が必要になることが多いです。
76 どの部分を執刀すれば術者とみなすかの判断が難しい。ある程度、若手術者の判断に任せて執刀させ、途中で交代となっても経験としての意味は大きい。反面、すべて指導のもとにA〜Zまで手術を完了させても得るものは少ない。
77 どの程度研修させるかは人物を見て判断している。医療が技術だけに陥るから各種の問題が起こるのである。日本人は古来、徒弟制度で教育を行ってきており、それを欧米型に変更することは100年先を見ることの出来ない無知と言える。経済発展の原動力は何かを考えてみるべし!
78 胸部外科より大学を中心とした研究と臨床研修が区別されておらず、これが一番大きな問題ではないかと考えます。学会によってはリサーチ歴を専門医の必要条件にするものもありますが、分野によってはそれが好ましい場合もありますが、胸部外科学会の考えはどうなのでしょうか?
79 プログラムはあくまで到達点を具体的に示すものであるが、研修医によっては自分の力不足を棚に上げて「ここまでやらせてくれないのはおかしい。」という者もいる。患者は研修医のモルモットではない。能力にあわせて指導していくべきだし、到底やれるはずがないと見込まれる者にはその旨を正直に話したほうが良いと思われる。
80 研修プログラムの内容によるが、日本のように心臓外科医となる際に適性検査・能力の評価がない場合、多くの研修医を全く公平に同じようにトレーニングすることは現実的でないと思われる。その一方で研修プログラムを低レベルに認定すると実力のある専門医は育たない。ある一定のレベルの研修プログラムを設定することは大切であるが、それはむしろ基本的外科手技(静脈採取、開胸、閉胸)に重点を置くべきと思う。この一方で専門医の認定はハードルを高くしペーパー試験、口頭試問、手術症例の提出等、実際に中身のある専門医制度としたらどうだろうか。


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