| ホーム | 本調査 | 回答者 | 診療科別 | 当直明け | 平日昼夜休日 | 年収 | 卒後別 | 経営別 | 診療外 | 勤務1 | 勤務2 | 現状意見 | その他意見 |
K. 現状に対する意見、または現況、感想
 
■001. 手術は全て緊急です。
■002. 殆ど年中働いています。
■003. 手術室での仕事が少なすぎる
■004. ほとんど休みはありません。
■005. 医療行為以外の雑事が多すぎる
■006. 昼食は、ほとんど摂れません。
■007. 365日、休日はありません。
■008. 外に当直バイトに行く時間がない
■009. 以前より当直回数は減少している。
■010. 外来が多く,昼食をとる時間がない.
■011. 当直明けも普通の勤務があるのが厳しい。
■012. どの病院も働きやすい環境になることを望みます。
■013. 管理者業務にて年中フリーな休日はまずありません。
■014. 出席しなければならない院内の会議が多くて大変です。
■015. ほとんど切れ目無く医療行為と病院会議が入っている.
■016. 手術に集中できないくらい雑務+疲労が多いと思われる。
■017. 女性で家庭があるため、非常勤医にしかして貰えなかった。
■018. とにかく忙しい毎日ですが、とてもやりがいのある仕事です。
■019. 国立病院で給与が少なく、外勤が必要となる。拘束時間が長い。
■020. 少人数のチームなのでon callから開放されることはない
■021. スタッフが少なく多忙である。スタッフの高齢化が進んでいる。
■022. 立場上、業者や学内関係者との打ち合わせ(雑事とした)が多い。
■023. 現在、幼児がいるため、当直免除、休日出勤免除となっています。
■024. 日・月の当直(連泊)はかなりきつい、日の当直は無いこともある。
■025. 先週の一週間です.入力してみて驚きました.殆ど拘束されています.
■026. 毎日オンコールであり、安心して出かけられない。日曜日も同様です。
■027. 特別な理由がない限り(結婚式、学会など)常にオンコール状態である。
■028. 昨年は夏休みも年末休も取れませんでした。 ほぼ週末も必ず出勤です。
■029. 勤務時間がはっきりしているため、非常に働きやすい病院に勤務している。
■030. 外来透析クリニックに勤務しています。基本的には終日on callです。
■031. 緊急手術、急患が多いので上記+緊急(予定外)の仕事がある。月50時間ほど
■032. 完全な休日は外勤を含めると月に1日です。大学の給与だけでは生活できません。
■033. 医局長として医局雑務に従事している関係上,雑事が極めて多くなっております.
■034. 呼ばれる頻度は低いですが,常にファーストコールなので携帯電話が手放せません.
■035. 1日も早く、外科医が外科医として、活躍できるような職場環境を整備して欲しい。
■036. 管理職ではない管理業務が主たる業務。学会は年に5回ほど、業務に支障ないよう参加。
■037. 救急などが入ると動きがとれない。体はえらいです。土日はあくまでスケジュールです。
■038. 個人開業医のため、病棟用の当直は行なっていますが、急患を診ることは月1回程度です。
■039. 乳腺外科のため臨時手術がほとんどでありませんので、この程度でも何とかやっていけます。
■040. 9月の夏期休暇以来,基本的に病院に行かい日は有りません.もう,かなりしんどいです.
■041. 2009年1月に出産。4月から復帰。育児中のため夜勤・休日出勤を免除してもらっています。
■042. 心臓外科医ではあるが当院では心臓手術が出来ないため、病院管理の仕事がほとんどである。
■043. 昼食時間は毎日15分程度、外来日はおにぎりのみ。自分の机に座っている時間はほとんどなし
■044. 他科と比べ、労働時間が長く、緊急呼び出しや緊急手術は多いです。しかし、給料は同じです。
■045. リサーチをする学年で、入院患者受け持ちがないため、今年だけ就業時間が短くなっています。
■046. "主治医制なので、空白の時間も待機といえるかもしれません。完全オフは長期休暇のみです。"
■047. 大学院生で週の大半を研究時間に使用しているので、参考にならないとは思いますが、提出します。
■048. 3日に1回オンコールに当たっており、緊急手術が当たります。緊急手術は週に1-2回あります。
■049. 基本的に毎日出勤。当直は大学病院が週1、外勤当直が週1と月1回の週末。家族との時間は少ない。
■050. 小児外科の定時手術は金曜日だが頻繁に緊急手術が入る。主に夕方7時頃に入室となることが多い。
■051. 地方大学の場合、学会、会議などで都市部に移動する際に交通に取られる時間も馬鹿にならない程ある。
■052. "手術は定期はなく、臨時〜緊急手術が週1回程度。病院当直が集4回。時に緊急手術(年5〜6回)。"
■053. 部長になってかなり楽になった。一般の医員はこれらの作業に加えて、術前や術後の説明の時間が加わる。
■054. 週末は3/4週の割合で外勤(当直)、月に一度大学病院当直、その他不定期に手術および外来業務の手伝い
■055. 病棟長をしているため、心臓血管外科が病院当直でないときはすべて自分がon callに対応している。
■056. 毎日拘束です。当直は週に10コマ程度。週末は月2-3回の24時間当直。救急車も来ます。疲弊しています。
■057. 大学ではグループによって勤務時間にかなり大きな違いがあります。今回記入したのは比較的楽な方のものです。
■058. 当院での典型的な勤務スケジュールです。小人数外科のため一人当たり当直・オンコール回数が多いと思います。
■059. 有床の自宅開業医ですので、手術も外来小手術ばかりで、一般の外科医とは随分異なると思いますが・・・・・・
■060. 典型的な1週間ということで記載しましたが、ほぼ毎週、土日は臨床研修指導医講習会や研究会で出張しています。
■061. 患者説明、検査、処置、書類書きなどは8時から20時までの空いた隙間で行っている 昼休みはほとんどない状態
■062. 自時間がない。大学できちんと普通に働いているのにバイトをしないと医師としての給料を保てないのはおかしい。
■063. 還暦を過ぎた救急の教授ですので、手術には入って居りません。その意味では既に外科医ではなくなっております。
■064. 土曜、日曜は院外での日直、当直が月に数回。日曜日休みという日は月に1回程度。1週間に1日は休みが欲しい。
■065. 金曜日当直がないときは、土日に日当直あり。開心術後は術後管理のため、病院内待機。時間外は支給されていません。
■066. 本来ならばこの調査の対象となるべき中堅〜若い世代の外科医が、アンケートに答える暇がないのではないかと心配です。
■067. 24時間オンコール体制。外勤日なく所得は少ない。土日関係なし。書類の作成や学会準備はあいた時間に行う(土日等)。
■068. 完全な休日は存在しません。手術は定時のみの場合で記載しています。臨時を含めると年間100例くらい手術があります。
■069. オンコールの3回に1回は呼ばれ、更にその半分ぐらいは緊急手術になります。全くのフリーの土日は一ヶ月に一回だけです
■070. 外科医2人なので、緊急手術に対しては、夏休み、冬休み以外、すべてオンコール(ファーストコール)です。(手当なし)
■071. 週末を含め、月に5〜6回の当直業務(全科1人当直)をしています。OPE日もほぼ徹夜で迎えることもしばしばです・・。
■072. 休みがない。外科医がいない。20年後には外科医がいなくなる?手術、検査の診療報酬を上げ、給与を上げるしかないのか?
■073. 大学では教育に費やす時間や卒業判定などの時間がとられます。臨床だけでなく、研究、学会の準備なども時間をとられます。
■074. オンコールは休日のうち3回に1回が休み。深夜などは毎日オンコールであるが実際に呼ばれるのは1ケ月に2から3回程度。
■075. 寿命を切り削って働いている感じがする。長生きはできなさそう。家庭はいつ壊れてもおかしくない。その割に給料が安すぎる。
■076. 土曜が外勤でない場合は研究会や学会参加が入ります。とにかく日本の外科医(特に大学病院)は手術以外の仕事が多すぎます。
■077. 緊急手術全てが術者あるいは指導となるため、常時待機状態となります。完全休養する場合は、緊急の受け入れを断っています。
■078. 責任者として、常に科としての24時間オンコール(ただしfirst callは若いスタッフ)です。空白は食事時間です。
■079. 大学院生なので研究を主に生活しなければならないはずであるが、医局に若手が少ないので仕事で拘束される時間が非常に長い。
■080. 1年365日、1週間7日、1日24時間恒に緊急対応できる体制でいなければなりません。教育的第一助手の必要もあります。
■081. 当直は全科当直(当院は総合病院) 2人当直制(外科系、内科系の区別なし)で準夜帯と深夜帯でfirst callが交替
■082. 小児外科なので緊急があると呼び出されて手術していたりします。月に1-2件ほどです。外科当直で月に3回当直しています。
■083. 当直明けの日は業務に差し支えなければ午後から帰宅してもよいことになっていますが、業務がないことはなく通常通り勤務する。
■084. 外科医は長時間に及ぶ手術や当直など仕事に見合うだけの報酬がなければ、今後若い医師の外科離れが進むのではと危惧しています。
■085. 週4〜5回の手術日があり、受け持ち手術の日は当直があります。土日はオンコール制で、3人交代で病棟業務を担当しています。
■086. 現在大学院生で臨床をしていません。主に研究(動物実験など)を行っており、生活のため週に2〜3回当直等の外勤をしています。
■087. 地方で外科を行っているので内科的疾患の診察および在宅医療なども行っています。3週に1週は、オンコールで責任週があります。
■088. 二人体制であるが、主任科長たる身では、24時間365日オンコールである。上記は緊急手術がない平和な週のスケジュールである。
■089. 週1〜2回の手術があり、術後当日は術後管理を行っている。土日は外勤か、病棟内管理に時間を要するため、丸一日休みの日はない。
■090. 月4,5回の当直 月約10回のオンコール 研究日に片道2時間半かけて外勤アルバイト オンコール以外にも呼び出されることあり。
■091. 緊急オペが時間外に週に1回程度は入ります。当直も月に一回程度病院当直があります。患者が落ち着いていなければ泊まりもあります。
■092. 食事などの昼休憩の項目がありません。手術が込んでいればとれませんし、また、とれる日もあるあたりを表現できた方がよかったです。
■093. 当直は2週間に1回ほどであり。患者がそこそこ落ち着いているときのスケジュール。状態が悪い時は連泊や深夜に帰り早朝出勤もあり。
■094. 各診療科間の診療報酬(医師個人に反映されなければ意味ありませんが)の格差を診療実態・診療内容に見合った形としていただきたい。
■095. 昼休みは1時間枠となっていますが、実質15分くらいで次の仕事に移ります。担当性なので病棟患者が落ち着いていれば上記となります。
■096. "大学院生としての研究生活以外の医師としての業務
月8〜10回の外病院当直
月5〜7回の外来業務
月2〜3回の手術標本整理を担当"
■097. 月のうち、第1、5週の月曜日の午後、会議(19)はない。また不定期の会議が数回ある。年に数回、国内、国外の学会に参加している。
■098. "とにかく休みがない。
昼食もとれない日が多い。
仕事量など多科と随分異なるが給料が同じであることがモチベーションの低下になる。"
■099. 外来、検査、手術の全ての場面で、physician assistantなど、医師以外に医療に従事できる専門資格の充実を望みます。
■100. 当院は小規模な病院なので大きい手術や緊急手術が少ないのですが、土日も回診業務等のため休むことができず、疲労が蓄積すると思います。
■101. 特にありませんが、臨床研修必修化後の入局者の激減のために心臓血管外科医の少子高齢化が進み、関連施設の維持が困難に成りつつあります。
■102. 外来患者に関するオンコールはすべて自分に連絡が来るようにしています。対応出来ない時のみ、あらかじめ代医をたてます。(月に1、2日)
■103. 論文は自宅でも執筆は可能であると思うが、研究活動はどうしても院内(カルテの持ち出しはもちろん禁止)や学内(機材)でないとできない。
■104. 外科認定医。オンコールは月に8−9回、緊急多いので夜昼問わず呼び出し、診療もそのうち2回程度は平均してあり。病院当直は月2回程度。
■105. 火曜日、木曜日、金曜日の午後の(11)検査としてあるのは乳がん検診です。土曜日の(22)通勤時間が長いのは遠隔地への出張のためです。
■106. "小児外科医が一人なので、いつもオンコールの状態にあります。
外科的な疾患や研修医が診察した腹痛などの救急外来診察にも対応しています。"
■107. ICやその他の雑事、当直等は全くの不定期だったので記載してありません。当直は週平均3日程度。緊急オペの支援に週1回程度入っていました。
■108. 土日は2週に1度程日当直があたります。救急ではない透析病院でシャント中心の手術をしているため上記のような「ぬるい」勤務となっています。
■109. 基本的に主治医制のため、月曜日から日曜日まで24時間ずっとオンコールです。また、私が最も若手なので、緊急のときは一番に呼び出されます。
■110. 現在は大学院生であり研究主体の毎日です。臨床時代とは比較にならない身体的余裕があります。精神的には意外に当時より厳しいものがあります。
■111. freeな時間はほとんどありません。On callで勤務時間以外に手術で呼び出されることもたびたびあります。休日もPHSは常に携帯です。
■112. 当直は平日1回/週、土日1回/月。休日の待機は2-3回/月程度です。昨年から診断書はクラークさんが記載してくれるため大変助かっています。
■113. 上記の他、緊急手術があれば、夜中などにも対応必要であり、週によってかなり違う。上記のスケジュールは緊急手術がない場合の平均的なものである。
■114. 勤務(外科)医の労働報酬が不当であると世間に公表してもよい時代になってきたのですね.労働組合も作ってもよいのではないかと常々思っています.
■115. 月2−3回の救急外来当直があります。その他、自分担当臓器の緊急手術や患者急変時の呼び出しがあります。学会発表は年約10回程度出張しています。
■116. 開業してクリニックをしながら、毎週木曜日の大学病院の救命センターでの救急手術に参加し、土曜日、日曜日や平日夜間の緊急手術にも参加しています。
■117. 日曜当直は隔週になりました。水曜日は研修日(休日)です。通勤は自家用車30分です。8:30-9:00amは朝のカンファレンス。65時間/週。
■118. 日曜日1カ月に1から2回オンコール。当直は年齢から免除されている。主治医の患者急変時はオンコールにかかわらず、呼び出しがあり、週に1回程度。
■119. 学会/研究会以外の休日はほぼ毎日病棟回診に費やしています。患者との信頼関係維持のためには是非とも必要な行為と考えますが、如何なものでしょうか?
■120. 分業が進んでいて働きやすい。それでも若い医師は仕事量が多くて重労働。電子カルテの更なる進歩に期待。クラークの仕事の範囲がより拡大されると有難い。
■121. 研修医も含め心臓血管外科医が3名しかいないため、フル回転で手術、術後管理、入院患者、外来診療、他院での手術を行っています。新規入局者がいません。
■122. ほとんどの業務が管理に関するもの(安全管理)です。診療業務は外来、回診です。たまに、手術の手伝いをしています。夜は医師会関係の業務がほとんどです。
■123. 若手のために、業務の効率化は必要です。ただ、外科医の上司は自分の昔どおりのやり方を押し付けがちなので、余分なプレッシャーをかけない工夫も必要です。
■124. 当直は週3回の場合もあります。麻酔科常勤医がいないため、予定手術は水曜日に限定されており、2例続けて行う場合はさらに遅くまで勤務することになります。
■125. 学会誌の査読や学会の委員会活動などはどの範疇になるのかわかりにくく感じました。たとえば、このアンケートに答えている時間はどの業務になるのでしょうか?
■126. 待機時間という設定はないが、緊急手術や緊急事態への対応は毎日であり、状況により病院に出て行かなければならない。24時間オンコール体制に近い状態です。
■127. H21年4月より大学病院長となったため、現在診療(外来、手術)を一切行っておりませんので、外科医のタイムスケジュールとしては例外ケースとなると思います。
■128. 消化器外科医は自分にとってはいい仕事ですが、こうしてみると、おいそれと後輩に勧められるものではないですね。ほかの診療科のタイムスタディも見たいものです。
■129. 上記のスケジュールは一ヶ月のうち、2週の例です。あとの2週は週末土曜朝から日曜朝まで外勤(病棟管理)が入ります。火曜の外勤は手術ですが第2助手の仕事です。
■130. コメディカルの3学部を教育する4年制大学で、小規模ながら、附属病院があります。当直業務を含む外科臨床と共に、教育(学部生、大学院生)、研究指導があります。
■131. 各診療科のオンコール医師の要請に応えるためのオンコールとなっています(内科医師は総勢5名ですがそのうち4名は研修医ですので)。教育の時間がなかなか取れません。
■132. 集まりが悪い一因はメールで返送というアンケートのシステムにあると思います。印刷してFAXで返送というのは煩雑です。インターネット上で完結するシステムが必要です。
■133. 時間的な拘束、訴訟やモンスターペイシャント等患者側からの精神的な負担等、現状では外科医になるメリットがあまりありません。国全体で対策を考える必要があると思います。
■134. 土日に関しましては、4週6休制度なっておりますが、現実4週2休ぐらいの状況です。月1から2回、日曜日は休みになりますが、緊急手術はこれ以外に休日、夜間もあります。
■135. 大学病院勤務であるが、人員が少なく、講師の職であるが通常の当直もこなす必要があり、研究に費やす時間が皆無。教育の拡充の余裕などどこにもなく、崩壊も時間の問題である。
■136. 外科としては標準的ではないかと考える。現在のところ、それほど忙しくも無く、暇すぎず、適当と考える。ただし、土日の完全な休みがもう少しほしい(現在は月に1週末程度)。
■137. 土日に関しましては、4週6休制度になっておりますが、現実4週2休ぐらいの状況です。月1から2回、日曜日は休みになりますが、緊急手術はこれ以外に休日、夜間もあります。
■138. 外科医が足りないのではなくて,外科医が行わなければならない雑用が多いのではないでしょうか.私は,消化器外科専門医を持っていますが,手術にはほとんど携わっていません.
■139. 緊急手術が無ければ比較的平坦なタイムスケジュールで済みますが、昼食時間も15分未満で、夕方にはへとへとになります。結果として超勤もなくなるので、収入の点からは辛い。
■140. 外科を一人医長でやっています。普段、スケジュール通りに進むときはよいのですが、緊急手術などがあると、助手の手配や手術の準備等であわただしくなり、余裕がない状態です。
■141. 現在勤務している、地方自治体病院(外科医3人)では、実労働時間は比較的少ないですが、オンコール当番が3日に一度と拘束される時間は長めです。全科当直が月3回程度です。
■142. 日曜日が当番の週をモデルとした。 当番でない週(月の半分)は基本的にオンコールである。帰宅してからのメールの整理などをいれると就寝は午前2時、3時になることが多い。
■143. 3年ほど夏休みはとれません。月5〜7回ぐらいの当直です。待機ではない日は存在しません。たぶん、みなさん忙しすぎてこのアンケートにこたえる時間が作れないのだと思います。
■144. 一日おきのオンコール、かつ、週に1−2度の日当直です。冬は週に1−2度の緊急手術があるため、オンコール番が自宅待機で済むことは少なく、実質一日おきの夜間、病院にいます。
■145. 月に6回は当直があり(土曜,日曜を含み),科の特徴として緊急手術の割合が多く,常にオンコール状態です。また,学会の発表は年5?6回で表への記載は難しく,入れていません。
■146. 現在、育児中のため、外科医としての病棟勤務は休止中。乳がん検診をメインに外来勤務が主。外勤日(月曜日)に外来処置、手術は稀にあるが、乳腺専門医であるため、外来診療中心。
■147. 定型的なスケジュールですが、学会、講演活動は月に2−3回、手術は月から金まで週6−10例と変動があります。また夏は夏時間を作っていますのでスケジュールが1時間早まります。
■148. 現在、手術日は週2日で、それ以外は病棟業務が主となります。外科・内科混合病棟であり、病棟に内科医がいないため、内科的疾患も外科医が診療せざるを得ない状況となっております。
■149. 第1日曜のみ8:30〜18:00 病院日直業務 火曜当直は隔週 火曜当直のない周は土曜勤務(8時から18時まで) 土曜午後 平日夜研究会 講習会 その他月平均3〜4回程度
■150. 2週間に一回はこのペースです。週末は土曜日は2週間に一回は午後の外勤を含みません。日曜日は大学当直か外勤を入れています。土日以外の祝日をなるべく休みとして工夫しています。
■151. 平均的な1週間です。23:院外での仕事は、医師会の胃癌検診の胃透視・胃内視鏡の2次検査のレフリー、社会保険支払い基金の審査などです。学会以外で病院へ行かない日はありません。
■152. 小児外科なので緊急症例が多く、上記以外に週に1?2回の呼び出しあるいは緊急手術が有ります。大学病院に勤務していますが、まとまった研究時間をとることは、非常に困難な状況です。
■153. 週に1回程度の平日の大学当直があります。表には記載していませんが、週末は大学当直が月1回、外勤の当直が1回(土日なので2泊)あります。1日完全に休めるのは月に1〜2日です。
■154. 書類上オンオール、待機になっていなくても手術や病棟などで手がいる場合には呼ばれるので常にオンコールみたいなものです。携帯の電源を切って完全に休める日は年間に14日程度です。
■155. 上記のように当直が2回ある週も存在します。常勤の外科医は私ひとりのため、手術件数は比較的少ない。病院の消化器科の医師は私を含めて3人体制のため、オンコールは3日に1回です。
■156. とにかく書類作成が無駄です。他にDPCになってからサマリーも増えています。まずは、事務系で診断書、コンピューター入力など可能にして、後に医師が確認という形にしてほしいです。
■157. 緊急手術を除く 平均的な時間を記入しました。担当疾患は他県に出張以外原則的にオンコール(ただし飲酒の日を除く)です。上記時間は30分間隔のほうが具体的に記入しやすかったです。
■158. 早く大学病院をやめたい。学位なんか意味ない。専門医とかをもっていれば十分。大学なんてやめるタイミングを見誤った中堅と何も知らない下っ端がいるだけ。何のやりがいも楽しみも感じない。
■159. 外来日以外は,午前中から夜まで手術(午前中の手術は指導的助手あるいは,長時間に及ぶ手術)。当直は3回/月。上記以外の緊急手術は約10件/月,時間外の緊急手術は私がリーダーです。
■160. この他に救急手術、内視鏡の呼び出しがあります。消化器内科医が全国的に少なすぎると思います。そのため消化器外科医はかなりの時間を消化器内科的患者の診療に費やしているのが現状です。
■161. 学会は,年3?4回。平均2日/回。土曜日の地方会は,年3?4回。当直は,平日宿直が月2回,休日日直が月1回。単身赴任で,日直の際は片道2時間で通勤。他の平日は,通勤時間15分。
■162. 外科医はあまっていると思います。地方で探しても手術のバイトが無い事からも解ります。都内では手術の数に比べ外科医がいすぎ技量を保てないのと、地方では技量が無くても手術をしています。
■163. 大学病院の医局制度は変えられないと思うので、医療事務・看護師の仕事の許容範囲をすべての病院で拡大していただきたい。市中病院と大学病院で看護師の業務内容が違うのは、制度上おかしい。
■164. 育児中、大学院生ということもあり、実験中心の生活であり、ほぼ定時に帰宅させていただいております。当直を免除してもらっている代わりに、日中の外勤が多く、通勤時間が多くなっています。
■165. 日曜は月1回のペースで病棟回診当番、約8時間の拘束で夜間はオンコール(約16時間) 火曜は救命センター業務しながらインフォームや会議、症例検討会を行っていることもある(月1回程度)
■166. これ以外に夜間自分の担当患者については夜間の急変時は自分での対応なので実質365日24時間のオンコール体制。14として記載の項目は緊急手術時もしくは救急外来への急性腹症患者対応当番。
■167. 上記以外に急患手術が入れば手術に拘束される時間が増えます。電子カルテ導入と外来化学療法の推進のために以前は午前中で終了していた外来が夕方まで掛かるようになり益々時間が無くなっています。
■168. 大学病院の場合、大学の収入よりも外勤での収入が多いくらい。それでも一般病院に勤めていた時よりも少ない。その上、先週末はセンター試験の試験監督などもあり、業務内容と報酬が見合っていない。
■169. H21年4月から管理職になりましたが、外科医不足の影響でOPの手洗いは依然と変わらずやっています。夕方からは種々の委員会などがほぼ連日あります。唯一良いことは当直が免除になったことです。
■170. 一定の週間スケジュールは無く、臨床においては週によっては術者や救急外来診察があり、教育研究では国内国外学会参加もあり、不定期の会議、外勤もあるため上記スケジュールはその一部にすぎません。
■171. "とにかく忙しい。示す通り昼ごはんをゆっくり食べる時間もない。
また大学給料だけでは家族を養えないし、外勤をしても手取りは50万ぐらい。月10回ほど当直がある 自分の勉強の時間が極端に減った。"
■172. 管理職(院長)になり、外科医から足を洗った感じにしています。かろうじて外来をすることと、手術を外から指導するくらいです。午前中医師、午後は管理職です。外科医の平均点を下げるだけかも知れません。
■173. 自宅は、東京にて、単身赴任で、伊豆の国市に赴任している為、日曜日の夜には、伊豆へ来なければ、月曜日の朝のカンファレンスに間に合わず、週末に家族とゆったり過ごす時間がとれないことが毎週続いている。
■174. 若い医師が外科を選択できる、給与含めた待遇改善が急務である。現状の診療報酬では病院経営上、医師の専門に合わせた給与体系の構築は困難で、昔のようなプライドのみで激務を選択できる時代ではないと考える。
■175. 当センターは日、月休みで土曜に手術や外来も行っています。少ない人数での術後管理なので、休日回診、ないし当直も行っています。手術時間が長く、私は当直をしていませんが若い医者は特に術後管理も大変です。
■176. この他慶弔、医師会会合、研究会、出張などが入ることが多い。この間右記のスケジュールがなかったため比較的時間に余裕があったが、月末から1週間はレセプトの点検などが加わるためかなり時間的には厳しくなる。
■177. 夜や土日は待機です。呼ばれれば出て行きます。携帯電話は昼夜たがわずかかってきます。日曜日に講演、研究会などの公務が入ることもあります。もちろんサービス仕事です。基本的に年休はとりません(とれません)。
■178. 教授職ですが、週に100時間仕事しています。臨床は少ないですが研究、講演準備、会議のほかに院内、院外の雑事も多いです。家庭で過ごす時間はほとんどありません。自宅にいる時間のほとんどは寝ている時間です。
■179. 勤務医時とくらべ 拘束時間は数倍に増え、経営業務(総務・人事・労務・資金繰り)ものしかかってきている。有床診療所の入院報酬は病院と同様の診療をおこなっても半分以下であり、ワーキングプアの典型といえます
■180. 最近ではほぼ変わらずこの生活を繰り返しています。大抵休日も半日は病棟業務をすることが普通で、慣れでしょうか、つらいとも感じない日々を送っています。あきらめているのか、家族からの不満もあまり耳にしません。
■181. 基本的に主治医執刀制なので、どの曜日に主治医症例が予定されるかによって、このタイムスケジュールが決まります。上記の場合は、月曜日と木曜日に主治医症例が予定された場合です。主治医がそのまま当直となります。
■182. 年収が2000万あるとだいぶ生活はらくだと思います。全国の何日から何日といった全国同じ日の設定での1Wで提出をおねがいするとみんなかぶらず正確な業務内容がわかると思いますので次回はご検討いただきたいです。
■183. 外科医として労働している時間が少なく管理業務が多すぎる.NPやPAも重要であるが、外科医に有能な秘書や助手を付けることも重要.また3年雇用などを撤廃し、能力がある秘書を長期間雇用できるようにする必要がある.
■184. 管理職は毎月決まったスケジュールはあるが毎週決まったスケジュールでは動いていないことが多く、上記タイムスタデイへの回答はきわめて困難である。役に立たない回答と思うが回収率があまりに低いようなので送ります。
■185. オンコールは2日に一度であるが、主任科長であるので実質24時間365日オンコールである。医師不足の中仕方ないが、もう少し報われてもよいのではないか。25年前の医師の実質的な収入を振り返ると寂しいものがある。
■186. 月曜日は研究日(休日)ですが委員会(時間内)、勉強会(時間外)で呼び出されます。その際手当は発生しません。待機は業務命令であるにも関わらず実際の呼び出しが無い限り手当は無く完全なボランティアになっています。
■187. 今の生活自分が外科医であることを実感することはない。常勤医少なさのため大学医師に休日の日当直をさせる地域病院は相応の報酬もしくは患者受け入れ体制の改善(時間外受診の一時預かり金の増額等)をはかるべきである。
■188. 現在は大学院生であるため、院内の臨床業務は外来と手術標本整理など。外勤(救急当日直業務)あり。その他は研究です。医学研究科の大学院生も大学では臨床業務についています。学費払いながら働いているので生計困難です。
■189. 一人外科医の為、働いているか、オンコールのどちらかです。上のような表は、あまり意味がないとおもいますが・・・・・日曜日は、第一、三、五が、オンコールです。第二日曜が当直です。第四日曜が、一ヶ月で唯一のお休みです。
■190. 緊急手術対症疾患の手術料が安すぎる。虫垂炎/イレウス/腹膜炎など1万点前後の手術料では、人件費+材料費にも足りない。学会の年会費/参加費/医療事故保険料などを、税務控除の対象にしてほしい(簡単に実現できるはずです)。

■191. 患者及び家族への病状説明,手術説明の時間の調整に苦労しています.平日昼間は我々も時間がとりにくいのですが,それ以上に患者家族の都合がつかないことが多く,平日18時以降,あるいは土日に都合を合わせているのが現状です.

■192. 年間の3次救急患者800人に対し、スタッフ3人で対処している。表では表せないが、研究、教育の時間も週10時間くらいは含まれる。当然勤務時間内には仕事が終わらないので、週末を費やすことになる。手術は当直時間帯に含まれる。

■193. オンコール当番でなくても緊急手術があればすべてよばれます。でもそれほどないので、あっても週に1〜2件です。外科若手としてはこんなものではないかと思います。もっと忙しい病院もあったので、どちらかというとラクな方だと思います。

■194. 一般業務が多く、学習時間やプライベートなことに使用できる時間が非常に少ない。当直や緊急手術、学会発表や論文などがあると、肉体的かなり疲弊します。 手術に集中するには術後管理や病棟管理のAssistant が必要だと思います。

■195. 大学だけでの給料では到底生活できない。外勤の24時間出張、当直の外勤を追加して生業を得ている。 いわゆる過酷な労働環境に置かれながらそのリスクのみを背負い、収入面でのリターンはない。己の使命感、activityで成り立っている。

■196. 平日日勤帯はインフォームド・コンセントができないので、平日時間外ないし休日に行っている。書類書きの中には退院時要約も含まれる。一般病棟業務内にICU管理も含まれる。空白の時間は概ね緊急手術および麻酔のためのオンコール状態である。

■197. 後輩たちに心臓血管外科の素晴らしさを、自信を持って勧められるような、医療制度になって欲しい。難しい専門医試験に受かっても、待遇など何も変わらないのはおかしいと思う。専門医になっても10年後の自分は何をしているのか、とても不安だ。

■198. 当院では時間外診療分は20時間まで月6万円上限ですが,実際の時間外は100時間を越えます.科の性質上,時間外が多くなることはしょうがないのですが,給与面など待遇で他科と差をつけないとどんどん外科のなり手が少なくなってしまいます.

■199. 外来業務、病棟業務、検査室業務、中央手術室業務と場所によってほぼ分類できますが、仕事内容は臨機応変にこなしていますのでタイムスケジュールをしては分類不能です。上記タイムスケジュールは主に業務を行う場所による分類と考えてください。

■200. PAは本当に必要でしょうか?女性医師にもっと手技を男性医師同様学ばせるべきだと思います。PAがした医療行為はそのオペレータが責任を取るのでしょうか?また、外科手技が医師以外のものでもできるとなると、外科医の地位もまた下がると思います。

■201. 外科勤務医師の待遇が悪すぎて、外科医不足になっていると思われます。私は外科医3年目ですが、大学病院に週5日勤務していて大学からの給料はありません。国の補助等にて給与面での待遇改善を望みます。待遇改善が無い限り外科医離れは続くと思います。

■202. 来年度から、病院勤務に戻りますが、おそらく、というか間違いなく多忙な日々(朝早くから夜遅くまで、土日も、当直もあり)を送ることになるであろうという覚悟、決意です。外科医の常識外の忙しさ、待遇の悪さが改善されることを期待したいと思います。

■203. 消化器専門の中小病院(98床、年間消化器手術750例、平均在院期間6.5日)の管理職であるため、外科手術、回診、患者説明、病院管理会議など分単位のスケジュールである。有能なスタッフに恵まれているため、多忙ではあるがストレスは多くない。

■204. 副病院長、教育委員会委員長、教授などの職種であるため、病院執行部会、教育委員会、教授会などが当該週に重なったため会議が多かった。土、日に研究等が多かったのは、偶然、〆切期日のある仕事があったためで、通常は日曜日の夜に、次週の計画準備をする。

■205. 勤務時間が長く、疲れが抜けないことが多いです。同僚を含め、外科医全体の疲弊を感じます。外科医の待遇の改善を強く望みます。また、外勤でお金を稼がないと生活ができません。学会費や学会出席費用、書籍代は経費として申告できない制度が納得できません。

■206. 外科は少ない人数で休まず働くからきついのであって、大きい病院に外科医を集めて、専門治療を行うのが効率良いと思う。外科医の生活にもメリハリが必要と思います。私のように365日24時間待機で緊急手術に対応しているような外科医は気力が続きません。

■207. 現在、まったく手術に入っていません。当直明けには外来や病棟業務がありますが、卒業してからこの労働基準法に違反した医局の奴隷制にどっぷり漬かっているので、同僚よりは楽をさせてもらっていると感じています。給料もまあまあです。しかし開業を考えています。

■208. 当直は大学・外勤を含めて月に8〜11回。大学からの給料はない。どの病院でも非常勤扱いのため自分が病期した際の保証が一切ない。今は体力的に元気に働けるが、数年後が心配。大きい病院で経験を積みたいが、一般病院で常勤医になったほうが待遇がよさそう。

■209. ただでさえ労働時間が長いうえに雑事などの負担が多い。外科医以外やコ・メディカルができるような仕事は、できるだけ外科医にまわらないように配慮してほしい。診療報酬の改定→外科医の給与UPという流れで差別化をしなければ、外科医は崩壊すると思います。

■210. 大学附属病院医師は、現在、医療職でなく教育職としての給与体系である。にもかかわらず、安全対策その他、種々の雑事が必要で、加えて医療職としての責任と義務を課せられている。体系のすりかえによる給与不払いとも言えよう。これを、国民に広く知らせるべき。

■211. 現在は1歳の子供の育児&妊娠中につき定時の常勤のみです。大変恵まれた環境のためこのような勤務が可能となっています。子供を生んでみてわかりましたが、急患への応対はなかなかままならないです。乳腺を専門としているため、急患はほとんどなく、助かっています。

■212. 若い外科医を育てる教育環境(例えば、若手にどんどん手術をやらせるなど、雑用ではなく責任を伴う仕事を任せる)と充分な報酬があれば、忙しいことも苦にはならず、むしろ日々成長や遣り甲斐を感じられるので、そういったことが外科医不足の解消に繋がっていくと思う。

■213. とにかく忙しい。この他に緊急手術が入れば日が変わって帰ることは当たり前。外科医が増えないならば給料を上げてほしい。今は手術がおもしろいし興味を持ってやっているので苦にならないが、そうでなければこの給料ではやらないと思う。外科医自身のQOLが悪すぎる。

■214. 仕事を干されているため業務をほとんど行っておりません。それでも何かせねばと思い研究や内科的業務を行って参りましたが、軽度のうつ状態となりました。外科は業務そのもののタフさのほかに上司のパワーハラスメントに苦しむこともあることに警鐘を鳴らしたく思います。

■215. 大学では1/4非常勤という、訳のわからない、安月給(時給1400円×一日2時間分×週5日)が支給されているため、保育所に子供を預けることは手続き上不可能です。大学の当直も1回2万円、日祝4万です。医局の戦力を保持する目的でも待遇改善を期待したいのですが。

■216. 現在は地域の患者さんを対象とした40床小病院の院長です。外科手術は院内・院外で数年前まで行っていましたが、最近は総合医として診断行い外来小手術以外は手術患者さんを紹介する立場で医療行為を行っています。上記タイムスタディが外科医として参考になるか疑問です。

■217. "当直は免除になったが,基本的に24時間,特別な休暇以外は全てオンコール(緊急手術,急変時はもちろん,診療に関するすべてのコンサルト).
施設集約化,専門医数の制限は必要だが,術後管理などを担う若手が不足するため,それを補うためのPAやNPなどの職種が必要."

■218. 勤務時間は長く責任は重い。給料は安い割に学会関係など出費は多い。また勤務時間やオンコール対応の関係で自動車および駐車場を自費で所有しなければいけないのも大変な負担である。当直は以前に比較して眠れなくなったので、これを勤務時間から外して考えるのは非常識である。

■219. 外科系医師の不足ももちろんですが、外科医療を支援する職種、点滴ナース、包交ナース、腫瘍専門看護師、などの職種の充実の方が、現在の外科医療を取り巻く種々の問題解決の近道だろうと思います。なお、手術を行う医療施設は、さらに集約される方向性にあると認識しています。

■220. 初期研修医、後期研修医、指導医と次第に給料が安くなるシステムはおかしい。時間外手当が手術終了までしかカバーされない。術後管理やインフォームド・コンセントの時間は勤務とみなされない。タイムレコーダーで実労働時間を実測し、病院勤務医の労働時間を公表すべきである。

■221. 最近では、過酷な勤務と安い報酬のため、15年目前後の上級医が、どんどん開業している。また、最近の研修医の動向や意見を見聞きしていると、10-20年後日本に外科医は居るのかと思うときがある。小児科、産婦人科、救急医と同じくらい外科も既に危機的な状態であると思う。

■222. この様な生活を3年間単身で行っていて,うつ病になりました.いわゆる名ばかり管理職で生活は初期研修医以下でした.そのまま続けていれば過労死の危険もあったと思いますが,周囲の助けは望めませんでした.2008年10月に退職して現在は国立療養所で内科医をしております.

■223. 大学院生活の平均的な1週間のScheduleを記載。週に何度か、外来業務、検査業務を大学病院で行っているが、大学院生のため、大学病院からの給料はなし。生活、授業料のため、外勤務を週2回、土日の外病院当直を月に1回行っている。大学病院の当直は月に2-3回行っている。

■224. 夜間はブランクになっていますが、オンコールの当番は決まっていますが基本的に担当科の急患があれば100%呼び出されて処置、手術にあたります。夜間に電話の指示のために起こされることも頻回にあります。その意味では24時間週7日間オンコールです。緊急手術は月0-4件です。

■225. 日曜は月に1~2回担当する病院の負担を軽くする一次救急在宅外科当番医。生涯教育講演会が月に1~2回あり、その他、午後1時から3時までに集団的個別の予防注射、健診。学校医活動及び産業医活動が1~2回加わる週があります。また、市或いは県の医師会関係の会議が加わります。

■226. 当直は月に2−3回.緊急手術は随時入り,平均週に1−2例.どう比較しても他科より勤務態勢は過酷.それでいて給料は外勤にいっている他科研修医の方がよく,不公平だと思う.患者の急変も多いし,リスクも伴う外科医の給料や地位が上がらないのはどう考えてもおかしいと感じます.

■227. 毎週同じ業務を繰り返す外科医のほうがまれなのではないでしょうか。本気で調べるなら、例えば4週間にわたって実際にやった仕事を記録してもらうとか。1時間単位で仕事ができれば楽ですが、実際は分刻みのスケジュールでせわしく働いています。上記はかなり大雑把な記録に過ぎません。

■228. 上記の如く、大変です。仕事は増えるが、人は減る。給料も上がらない。こうやってみてみると長い時間働いていると、再認識しました。外科が嫌われる理由もわかりました。救急、小児、産婦のみではありません。もっと広報活動していただけませんでしょうか。将来手術が出来無くなります。

■229. インフォームドコンセントは行っているが、決まった時間ではなく空いた時間、夜などこちらと相手方の都合とで決めている。また、その他、救急外来、院内で緊急手術が月に5〜10件あり、術前、手術、術後の対応をしている。また、月に1−2回に日曜日の当直(17時から翌日9時)あり。

■230. 米国の外科外来ではスケジューラーと呼ばれる事務員がいて新患患者の外来検査や入院日、手術日のスケジュール管理をしていた。医者は項目の書かれたシートに必要な検査をチェックするだけなので、かなりの時間が省略でき、患者の診察に専念できる。このような業務を全国で一般化してほしい。

■231. いったい何回アンケートに答えれば、消化器外科医の窮状をわかってもらえるのであろうか・・・。いったい何時になれば、消化器外科医の労働基準法を逸脱した労働環境が変わるのであろうか・・・。と、思いつつ今日も患者さんとそのご家族の笑顔のため、誇りを持って粛々と業務をこなしている。

■232. 勤務医の実態はかなり厳しいと思われます。家に帰れるときはなるべく早く帰るように努力して、やっと上記の様なタイムスケジュールです。当直帯を含めた時間給はかなり低いものとなっており、診療報酬等を増やすだけでなく、勤務医が直接恩恵を受けられるような待遇改善策が必要と思われます。

■233. 臨時手術が今年は昨年度の2倍に増加中、近隣病院(奈良県や三重県)の夜間手術中止の影響が出ているものと考えています。先週は土/日/月/火と夕方以降の臨時が入り、麻酔科からストップがかかりました。そのためイレウスを2例他院に紹介しています。流石にこのままでは医療崩壊しそうです。

■234. 家庭は母子家庭のような有様で、自分の子供が病気のときでさえ、時間をつくることができない位忙しい。それでいて、病院、患者さんの要求は年々ますばかりで、せめて労働時間、労力にあった報酬位はもらいたい。現在は全く割りにあわなすぎる。近いうちに、自分自身が燃え尽きるような気がする。

■235. 朝の病棟の指示だしは八時前から毎日しています。麻酔もすべて外科が自分でかけて手術します。他科の麻酔も依頼されます。毎日手術にはいらなくてはいけず病院の委員会も頻回に出席が必要なものがあり多忙を極めております。この状態では医療安全にも十分な配慮ができているとは言えない状態です。

■236. 待機手術が時間外に及ぶこと多くあり。不定期に緊急待機で緊急手術あり  他院への手術支援あり その他法人諸会議や医師会関係の会議など もろもろ時間外労働多し  医師増員、診療報酬引き上げ 訴訟対応 労働条件の緩和など適切な政策を行わないと医療崩壊 外科崩壊はすすむと思われます。

■237. 人手が少ないので、若い先生は常に全員オンコールです。急患が来ると若い先生は全員呼び出されます。当直業務と言っても副直なので、当直手当はもらえません。また外勤も月に1度しかなく収入はかつかつ300万ちょっとくらいです。手術があった日は必ず副直として病院に泊まり術後管理を行います。

■238. 厚生労働省・文部科学省に頼っていては何も改善されることはないでしょう 何を今更アンケートですか 諸外国と比較するというなら臨床留学経験のある十分な経験や智慧をお持ちの先生方も大勢おられる訳ですから医療供給側のあり方を根本的に立て直すのに人的不足はないと考えます 隗より初めましょう

■239. 近隣で手術治療を行う病院が減少し、手術症例が集中する事態がここ1年で急速に発生しています。緊急手術は上記のタイムスケジュールの空欄の時間で実施しているのが現状です。朝から緊急患者さんがいても、定時手術がいっぱいで、手術室も外科医も手が不足し、夕方以降でないと緊急手術ができない現状です。

■240. 当番でなくても急患があれば呼び出しがあるため、夏休み(6日)以外は常に待機している状態であるが、病院からはこの状態は一切労働とみなされていない(休みと見なされている)。心臓血管外科の手術は有名で大きな病院でない限り手術を2チーム以上で診療に当たれないため、常に待機している状態であると思う。

■241. "インフォームドコンセントの普及に伴い,手術前および重症患者への説明時間がどんどん長くなっている.これに対して何か解決策はないものか?
 月に1〜2回の当直があり(上記のスケジュールには書いていないが),これが救急外来を担当させられ,患者の来院状況によっては翌日の仕事の質を著しく落としている."

■242. "・毎金はほぼ出張(全社連や学会(役員として)などが多い)
・また月中旬より審査会などへの出席も多い(休日も出向く場合有り) 
・時間外に地区内(県、市内)の勉強会なども世話人として出席することも多い。
・(18:00以降)院内会議においてはオブザーバー的な立場であるので要決時に出席している。"
■243. 現在は国立病院機構に勤務しており上記の生活ですが、数か月前までは大学病院に勤務しており、医局OBから医局に依頼される当直等で、連続する9日間中で、そのうち7日くらいは当直勤務をするなど頻繁に発生していました。その間も当然、月曜から金曜の日勤時間帯と土曜日の午前中は大学病院勤務(11万円/月)です。

■244. 休日は交代で病棟の回診をしていますので(今一人産休で休んでいるので常勤二人で)隔週で出勤している状況です。金曜は研究日ですが平均するとやはり2週に一度はボランティアで出勤することになるため、上記のような勤務状態となります。診断書や紹介状・返信・レセプトなどといった書類書きに取られる時間が多すぎます。

■245. その他、週によって変わるので表にするのは難しいが、書類書き、学会発表、研究会発表、論文作成など病院にいなければいけない時間は多いが、大学からもらえる給料は30万以下と十分とは思えない。時給で換算したら500円をきると思われる。もう少し考えていただきたい。また、大学のポストが少ないのではないかと思う。

■246. 外科医でなくてもできる仕事、例えば書類書きと回送、会議やI.C.説明のアレンジメントなど、雑用が多すぎる。米国で2年間働いて、米国の外科医の生活を見たが、私の仕事の3割程度は専属ナースや秘書がやっていた。そのようなシステムになる必要があるがそのためには、外科医の尊重をもう少し向上させる必要あり。

■247. 日常診療にかなりの労力を要する。さらに、所属科の運営、病院の管理業務にかなりの労力を要する。その上で教育、研究、学会活動を行い、緊急患者の対応も行う。しかし、大学での報酬は同級生からみるとかなり少なく、外勤に行くこともできないため不満感は強い。仕事量を減らせるか、あるいは代償に報酬を上げてもらいたい。

■248. このような形でタイムスケジュールを示すのは困難である.定期手術日は週2日(月,木)だが,入りきれないので火水金に臨時手術として行なっている.ICその他雑事は空いた時間に行なっている.50歳を超えたので宿直はないが休日の救急外来日直あり.平日,週末の夜間はスタッフ交代でオンコール.救急多く,呼び出しは頻回.

■249. 地方の中核病院で消化器外科は4人体制ですが,緊急症例が多くその対応のためには夜間の待機を2人確保する必要があります.私は平日は毎日セカンドコールでの自宅待機と,週末は隔週で拘束を担当しています.ただし,実際に救急外来患者で呼び出しを受けるのは週1〜2回程度ですが,まったくフリーになることは殆どありません.

■250. 当院は消化器内科医が不在で、外科医が外科・消化器科として内科外科両方を受け持つ診療形態となっています。したがって、手術枠は限定され、外来と検査に追われる多忙な日常です。病棟管理も後手に回り、外科チームとして機能していない部分が最大の問題点です。マンパワー不足であり、常勤の消化器外科医がもう一人必要と思います。

■251. 院長職を拝命しており、基本的には24時間オンコールです。地元にいる限りはこの職を辞するまでは続きそうです。お昼御飯の時間は15分くらい、とれない日もあります。6時半に出勤し、19時過ぎに帰宅の毎日。木曜日と土曜日は午後が休診ですが、医師会の勉強会やセミナーなどにも行くことになり、プライベートな時間は少ないです。

■252. ブランク部分も、ファーストではありませんが基本的にはオンコール状態なので、緊急手術があれば出勤して手術に入ることもあります。当直明けや緊急手術などで夜間勤務していても、翌日がオフになることはありません。(そのまま通常業務にはいります。)オンコールではない、完全フリーないわゆる休みは、今のところひと月に3日間です。

■253. 離島勤務なので日常業務としては時間に余裕があります。しかしながら事実上常にオンコールの状態です。都市部での勤務に較べれば明らかに楽です。「軟禁状態」をストレスに感じない限りは快適ですので、都市部の外科医(指導医)が2年程度のローテーションで勤務するようなシステムが出来上がれば、互いにメリットがあるかもしれません。

■254. 日によって勤務内容が不規則です。救急患者でスケジュールが大幅に変更されることが多く、重症化すれば土日もなく出勤して勤務しています。このようなタイムスケジュールがどこまで実態を反映しているのか疑問です。当直も50歳で免除のはずが、外科の定員割れで当直を続けざるをえません。もう少し評価項目を検討していただければ幸いです。

■255. 当院は一時救急から3次救急まで、ことわらない医療をかかげているため、on callは2日に1回で、もちろん緊急手術があれば夜間 休日に関係なく出勤必要です。いわば24時間、365日待機状態(夏期休暇以外) 上記スケジュールはほぼ一般的な1週間です。病棟 CCUに区別はできず、その中にカルテ記載など雑務もふくまれています。

■256. 当直は科の当直と外勤当直合わせて月に8回(平日5回、休日3回)。休日が月に2回、日当直になる。外勤の当直を減らしたいところであるが医局として地域の事情もあり分担せざるを得ない状況である。当直明けの勤務は夕方になるとつらくなる。当直以外の日も夜遅い時間に帰るので寝るのは0時過ぎることが多い。かなり限界に近い勤務状況である。

■257. 8〜16で埋めた時間帯は,1時間ごとにその仕事をしているわけではなく,実際には外来〜病棟〜内視鏡室そのほかの病院各所を駆けずり回りながら,診療だけでなく管理業務やICその他をこなしているのが実情です.最近は,これらに加えて発熱外来もあるため,病院内を東奔西走している,しかも歩くのではなく走り回っているというのが実感です.

■258. 大学院生なので私個人は楽な生活をさせていただいていますが、一般的に大学の外科医は外勤を含め当直が多い傾向があると思います。当科では月平均7-8日が当直で、総合すると労働基準に違反した勤務実態となっています。特に50-100床規模の私立病院を中心とした、大学病院医師の外勤に依存した医療システムを改める必要があると思います。

■259. 内科医不足のため検査、検診を担当。午後の外来は主に救急患者の診察。24時間救急患者を受け入れており当直は救急患者診察が主で入院患者には急変時のみ対応。待機時間(オンコール)も救急患者の対応目的。入院患者に対しては主治医が24時間のフルタイムオンコール制。説明、インフォームドコンセント、書類書きは主に業務の合間に行っている。

■260. 子育て中です。3児の母ですが、月に6回は当直です。ほかの日に時間通りに帰宅できるように援助してくれる上司・同僚にはどんなに感謝しても足りないくらいです。女性からすると、男性の働き方は、ご自身の家庭は大丈夫ですか?と心配するようなものになっています。タイムスタディでもそれを配慮した検討がなされるとよかったのに、と思います。

■261. 院長という管理職なので確定的な定期的タイムスケジュールは立てにくく、平均的な内容で記載しました。 木曜日金曜日の外来とは健診の診察になります。土曜日、日曜日は病院は休みですが、地域へ出かけて健康講演を年間40〜50回は行なっています。通勤は毎日、往復で2時間かかります。 昼食をとる時間はあります。夕食は殆ど8時過ぎになります。

■262. 日常の診療に追われ、研修医・後輩の指導はおろか、自分の勉強・研究に費やす時間をとるのに苦労する。第一助手をする機会が多いのは非常に勉強になるが、自科麻酔が多く自ら麻酔をかけなければならないこと、そのほか医師がすべき雑務が多い感がある。スタッフが足りないと感じる時があり、例えば麻酔と病棟当番などを兼任しなければならない時がある。

■263. 250床、人口3万人の地方市立病院です。外科3人体制です、全体で24名の医師数、当直は55歳以下16名で回しています。医師も高齢化あり5年後には半数以上が55歳以上となります。私自身も当直、オンコールが少しきつくなってきています。将来的な人口増減等考慮し病床、医師数の適正配分を英国並みに公的に強制的に施行する必要性ありと考えます。

■264. 外科は認定医を有しています。主たる業務はスケジュールにある「大学病院での病理部勤務」で、大学内では術者や外科外来、受け持ち患者さんは居ない状況です。つまり、患者さんあるいは医療者から「外科医」として認識されているのは外勤時のみです。ただし、外科認定医であることが、病理医として診療、教育などに携わる上で役に立っていると思っています。

■265. 通勤時間は朝晩30分ですが、朝のみに1時間入れています。 当直は不定期、月2回程度。 帰宅しても常にオンコールの状態ですが、実際に夜中呼び出されるのは月1−2回。 研修医の教育は特に時間を上げていませんが、手術やカンファレンスと並行して行われます。学生教育は不定期で、講義などは年十数回。 学会なども不定期なのでここに入れていません。

■266. "激しい勤務に能力・体力がついていけず、既に外科【消化器外科】勤務を退職いたしました。
現在は、外務医務官で限定的・散発的な患者さんのみの診療に携わっています。
学会でこのような対応を10年早く取組んで頂いていたら、辞めずに済んだかもしれません。
何はともあれ、年収は半減(700万位)しましたが現時点では辞めて正解であったと感じています。"

■267. 指導医として若手医師の手術指導に時間を必要とする。自分で手術するほうが楽だが、後継者を育てるために苦しいが積極的に行っている。指導医の待遇改善、ほんとうに若手を指導していくものに処遇を含めて評価していただきたい。具体的には指導的助手を実際に行ったことの評価、統計を取っていただき、指導件数に相当した指導医に対する評価法を作っていただきたい。

■268. シートに書くのはなかなか難しいですね。一般的なスケジュールを記載しました。基本的には大きな手術が週2回、当直は外勤が週1回、それ以外は大学が週1回程度ですが、大きな手術が入るとそのまま当直なので、実際はこれ以上多いときもあります。これ以外に外勤の土日当直が月1回、大学が月1回といった感じです(上のシートには書いてありませんが)。これに学会

■269. 手術日は手術とその術後管理で終わり、それ以外の日は診療が終わったあとに、研究、教育、自習を行うことになり、どうしても帰宅は遅くなりがちである。この週は、脳死ドナー発生もあり、やや変則であった。医師でなくてもできる仕事を、できるだけ他の業種の方にお願いするようにしているが、そのシステム(何を、どのように、するか)を構築する労力もかなりである。

■270. 労働基準法などの法的規制は現場では無いに等しいため、病院の施設長や所属科長に当直明けはせめて半日勤務で、午後からは帰宅を部下に強制するように指導して頂きたく思います(そのためには従来の主治医制ではなくチーム制で、なおかつ昼夜を問わずのローテーションシステムなども必要かと思います。)。現実的には上司から帰宅の指示が無い限りはなかなか帰れません。

■271. "当院外科は二人体制なので、オンコールは隔日交代で行っている。
手術は予定手術以外に緊急対応もあり(週1.5例程度)。
時間の許す範囲で、土日の朝回診を行っている。
このような施設が増えているようでは、ますます外科志望者は減少すると思われ、給与面で他科と差別化してほしい。
勤務時間(作業内容など)+作業リスクの高さを評価されるような制度が必要と考える。"

■272. 当直あけ勤務をせめて半日にする、外科医数のUP(雑用をもっとクラークさんがやる)。給料を一般病院並みに(当直料1日1万2千円では少なすぎる)。大学は、我々が働いている時間の把握をしようとしないし、厚生省も、その把握につとめない。事実、朝1回の勤務チェックはするが、帰宅時のチェックをする体制になっていない。→これは労働時間の把握に努めていない事実です。

■273. 年間100例以上の手術症例、一日80〜100名の外来患者、各種診断(USG検査、MMT生検、CNB)、化学療法、ターミナルケアまでほとんど一人でこなしています。仕事量の増加にかかわらず病院側からのスタッフの増員等のサポートはほとんどなくいつまで続けられるか不安になってきました。医療クラーク・超音波検査技師がいれば多少は仕事の振り分けができるかもしれません。

■274. タイムスケジュールよりも(もしくは同時に)、曜日単位の平均活動時間数を書かせる方が漏れ(もしくは誇張)が少ない。たとえば月一回の外勤は記入しにくい。たまたまオペがたくさんあった、もしくは少なかったなど。上記は日曜日24時間外勤になっているが、月一回のイベント。このまま統計に乗ると誇張される恐れあり。木金の外勤は週ベース。水曜は月4回のイベントのうちのひとつ。

■275. 11/29〜12/05ごく一般的(汎発性腹膜炎の急患2例、入院中死亡1例)であまり忙しくない一週間だった。重症例や急患が多いと、当然時間がしわ寄せあるいはずれ込んで深夜 早朝の仕事が増えることになる。毎日 自分の時間も犠牲にしてがんばっているが、外科医一人の仕事範囲 量が多すぎて 自分のことで手いっぱいになり 若い人たちのいいロールモデルになれていないのが辛い。

■276. 7年目ですが、大学からの出向病院で、いわゆるレジデントの仕事をしています。消化器内科に断られた消化器内科疾患や、院内の雑用までもが、外科のレジデントにまわってくるのが現状です。外科のトレーニングに専念できる環境を整備することが、今後の外科の発展に不可欠と思います。現状では、研修医として外科をローテーションしてくる後輩たちに、外科医という道を勧めることができません。

■277. 労働時間・労働内容に見合った給与体系を確立してほしい。 大学においても外来患者数・手術症例数に見合った評価をしてほしい。できるだけ仕事を引き受けない体質が根強くあり労働意欲を落とす。専門医・指導医には手当を。教育内容を全く評価されない。わかりやすいと評判の教員による授業を増やしその分手当を与えると教育内容が充実して学生もハッピーになる。しいては大学の評価も高くなる。

■278. 外科修練のシステムを日本全体として考えた方が良い。医局派遣制度だと折角修練してよい技術を身につけても効率的に利用されないことがある(派遣病院で技術が活かせない場合が多い)。労働環境をもう少し流動化した方が良い。若手医師の一人当たりの症例数が少なく,本当に技術を身につけるためには外科医をしぼった方が良いと思う。技術を身につけてからのインセンティブが必要(能力にあった給与体系)。

■279. 若い人材が少ないため、病棟業務、さらには大学業務のためこの週は海外留学生の指導、学会へのスタデイに対する登録業務など多重業務となり、かなり苦しい。可能であれば、病棟業務か学生指導業務などを少なくしてほしい。開業医との差はわかりませんが、少なくとも大学勤務の場合、学生指導、その他医局業務(ビデオ作製、編集)、学会へのデータ入力業務などで、肉体的にも精神的にもきついのが現状です。

■280. 重症患者をいつも抱え、土曜日曜の回診や、外勤(バイト)も多い。検査、手術、術後管理、教育、学会準備、会議など、様々な仕事がある。かといって、バイトがないと生活を支えきれない。最も、収入を我慢して、質素な生活を送れば良いのでしょうが、それでは何のために医師をやっているのかわからない。リスクを抱え、神経をすり減らしている現状では、やはり収入もそれなりにもらわないとやっていけない。

■281. 上記以外でも病院にだいたい22時くらいまでいることが多い。卒後22年の外科部長としての仕事はこの程度かと思われるが、部下(研修医など)の仕事の出来によっては、それをバックアップするために、今でも研修医やレジデントと変わらぬ雑用仕事をしなくてはならないことがあり、部長職としての仕事との両立には時間が足りないことがままある。これも一地方病院(外科医が数名しかいない)の悲哀でしょうか。

■282. 現在の病院での体制が、完全主治医制のため、受け持ち症例があるかぎり常にon call状態です。書類書き(手術記録・退院総括・保険書類・紹介状など)にかかる手間暇、DPC導入による患者管理・コントロールのストレス、年々増えるモンスターペイシェント・モンスターファミリーへの対応、これらが外科医の疲弊を助長しているように思います。手術が多いことをつらいと思うことはありませんが・・・・。

■283. 定年後の週4日勤務の勤務医。体力的にはこれ以上は困難と思われる。90床の内科、外科、整形外科を主とする急性期病院、経営的には年々厳しくなる;外科の最大の問題点として常勤の若手外科医が見つからないこと。また外科の立場から、消化器の若手内科の常勤医もぜひ必要。Nsも高齢者が多く新しい医療レベルに付いてくるのが難しい。しかし患者層は高齢であり、その点では、意識のずれが少ないメリットもある。

■284. 21.の“雑事・その他”・・・の内容は、委員会報告、学会の調査依頼、入院台帳・手術台帳の整備、診療科協議の資料作成、研修医や若い医局員の学会発表の指導、自分の学会発表の準備、などなど超過勤務にはならない仕事で、実際には上記の表では表せないくらい時間をとられます。平日にはなかなかできないのでほとんどが土・日・休日に行います。また19.“院内の管理上の会議・委員会”は上の表より実際は多いです。

■285. 当直明け勤務が常態化しており、明けも手術が当たり前。その分の休日がないのと、報酬がない。常にオンコール体制。外科医が減るのも当然だし、中堅でやめていくのも当然。自分の人生とはなんだろう・・・と思う事も多々ある。呼ばれたらすぐに参上するのが外科医と言われて育ってきたが、直ぐ診てもらえるのが当然という風潮になっているのも問題。もっと事態が小児科・産婦人科や救急以上に深刻であることをPRすべき。

■286. この1週間の状態です。夜中に緊急手術をしても1時間の睡眠でその日の午後から胃がんの手術をする事になります。胃がん患者さんには内緒にしてあります。体力にもはや自信はありませんが、代わりがいないのでがんばっています。致命的なミスが起こらないように祈るばかりです。その割には休みも給料も少ないと思います。そのためか後輩はほとんど開業していきました。手術する事が好きで残っているのですが苦しい状況です。

■287. 平日は7:00頃に自宅を出て7:20〜7:45は回診、火曜日以外の7:45〜8:30はカルテ以外の書類処理もしくはデータ整理等の雑務を行います。水曜日の会議は16:00もしくは18:30からの2種類あり。救急センター担当は月2回で、平日17:30〜23:00を2回か、平日1回に休日8:30〜21:00を1回。月1回県のマンモグラフィ読影(19:00〜20:00)。院外会議は不定期、主に土曜日

■288. 小児外科6人のうち5人で小児外科当直を分担している。当院では通常小児科で行う重症心身患児の呼吸器感染症や腸炎などの入院、小児がんにおける化学療法、炎症性腸疾患も小児外科で診察、治療、入院管理を行っている。また奈良県、京都府南部、大阪府東部を含め小児3次救急を積極的に受け入れており、その初期治療から入院、ベッドコントロールまで小児外科で行っているため上記以外にも病院に拘束される時間が非常に多い。

■289. 好きな仕事をしているので、本来の業務はさほど苦にならない(手術、病棟業務、研究など)。しかし、本来の給料が安すぎるためやむを得ず外勤をしなければならず、そのために本来の業務や責務を果たせない事があり本末転倒の状況が多々ある。安全な医療のためにはこういった状況は大きな問題である。また、将来の事を考えるとこのような労働状況は続ける事ができない。いつか進路を良く考えなければならないときが来ると思う。

■290. "@医療行為に対する正当な対価が報酬として医師に支払われることを望む.
A時間外労働に対する報酬が正当に支払われることを望むと共に、医療安全の観点から時間外労働を制限する労務管理体制の構築が望まれる.
B医療行為に伴う合併症が、傷害事件、殺人事件と同等の刑事事案として処理されることには大いなる疑問があり、医療過誤事案を刑事事案とは切りはなして調査する機構の早期構築と、無過失補償制度の拡充を望む."

■291. 月に1-2回ある長時間手術の週でしたが、他の週は県より依頼された雑務の時間が多く、また、別の長時間手術も予定されていて、より典型的な週とは言い難いため、この週を選択させていただきました。なお、12月の調査は、忘年会シーズンであることから、他の月よりも終業の時間が早く、自宅に持ち帰っての仕事時間がカウントされない事から、外科医の多忙さを正確に調査するには適さない月であろうと考えますが、いかがでしょうか。

■292. 大学にいた10年間は、昼夜問わずほぼ365日on callで、生活のための外勤の当直などで疲れ果て、5年前に辞めました。現在、大学にいたときの手術数は3倍、給料は2倍、仕事量は半分になりました。今の病院も春から人が減るので、仕事量が激増すれば体力的にも続きそうもありません。補助金無しで病院が経営できる程度に診療報酬をupするか、財源がないのなら受診制限させるような政策が早期に行われることを期待します。

■293. 平日当直月2回,休日日当直月1回.当直は本来寝当直(勤務の扱いになっていない)のはずだが急患対応でほとんど眠れない.当直料は出るが時間外労働の請求はできない.実質一晩勤務しているが代休は与えられないので,疲労度に応じ可能であれば年休を取っている.手術日は一晩院内待機している(実労働時間分時間外請求).当科は医師二人のため,週末も含め毎日どちらかがオンコール(自宅待機)しており,そのため外勤には出られない.

■294. 手術や外来は時間がきっちり連続でとれるが、書類書きなどの雑用は途中で呼ばれたりして細切れとなり、上記のようなタイムテーブルに表しにくい。それぞれの業務にざっと何時間くらいかけているか?の方がより現状を表しやすい印象です。標本整理や、抗癌剤治療などの定番行事が無く、分類に少し悩みました。待機については、当番ではなくても常に待機状態です(皆さんそうでしょうが)。給与は払われなくても実質的には労働に近いと考えます。

■295. 研修医なしの呼吸器外科専門医2人で年間130件の呼吸器外科手術をしている地方都市の病院です.オンコールは必然的に交互になり,週末は交替で休むことになります.救急診療科のみでは対応不可能な胸部外傷手術などにはオフコールでもお手伝いすることが年間1−2回あります.昼休みがないことは,やはり医療者としてはやむをえないのでしょうか?このあいた時間に,学会準備や論文執筆,その他病院の委員会の会議書類準備などをやっています.

■296. 外科は拘束時間が長すぎです。電話での病棟指示はほぼ24時間、外勤中も行っています。現在、当教室でも人手不足が年々ひどくなっており、勤務状態はさらに深刻化すると思います。奉仕心だけでは限界があります。現在の勤務状態は体力的に10年後もできるとは思えません。収入が良く、体力的にも割りの良い、開業医に流れる気持ちはわかる様な気がします。何とか、長年トレーニングをして技術のある者が高収入が得られるような仕組みが必要です。

■297. 特に当直明けの睡眠不足状態での手術執刀では、いつも不安を感じながら行っている状況である。特に高難易度手術となれば、その後の精神的、肉体的疲労も大きい。従来はなかったことであるが、あまりに外科医スタッフたちの疲労が強いため、手術を延期としたこともある。大学病院の医師不足は深刻で教育、研究面にまで大きな悪影響を及ぼしていると感じる。このままでは診療崩壊だけでなく、医学教育、医学研究をも崩壊させていく可能性が高いと思う。

■298. 大学病院は雑用が多すぎで、基本的に看護師より立場はずっと低い。採血・点滴取り、薬品(利尿剤、眠剤など)の静注は勿論、輸血ライン準備(輸血を取りに行く所から)、検体提出、17時以降のOpeの器械出し、Ope室での時間調整役、ライト合わせなど医師がやる必然性のないものまでやらされる。そのくせ給料は高校生のアルバイト以下でこき使われ、残業手当は無い。スーパーローテート以前に大学に好き好んで入局する者がいないのは当然である。

■299. 大学病院や基幹病院を辞め地域医療で現在細々と外科的感染症や小手術などに従事している外科医も学会員としている事を学会は認識しているのか非常に不安である。病院でしか実施できない手術をするのが外科医であると考えているならば、はっきりと会員と国民に向けて発言して欲しい。外科医は病院勤務だけというような世論形成は大きな間違いであると考えるが、この調査の基本情報欄やタスク欄からも外科学会としての外科医の立ち位置の見解に些か疑問を感じる。

■300. 大学病院は通常の臨床を行った上に、学生および研修医の教育・指導も行い、さらに病院での会議・ワーキンググループなどにも参加(ちなみに5-6個担当になっている)も求められます。仕事内容がハードであるにもかかわらず、収入は一般病院の6-7割程度であり、どうしても外勤に週末にも行く必要があります。外勤に出る必要がなくなれば、大学での教育面・臨床面・研究面にもっと力を使うことが可能であり、現状は力と時間を浪費していると思われます。

■301. 曜日は決まっていませんが、月2回の平日当直17:00〜翌8:30、2ヶ月に一回の土曜当直12:00〜翌8:30、2ヶ月に一回の日曜・祝日日当直8:30〜翌8:30があります。毎月1回大学病院以外で土日の日当直をしています。9と10は時間単位では分けられません。毎朝30分のカンファレンスを行っている。書類書きなどは分単位で行っている。この表ではそういう細かい時間が反映されない(できない)。従って時刻に沿って記載するのは困難です。

■302. 私立大学病院で特定機能病院のため医療秘書は導入されていない。事務仕事(診断書書き、書類書き、ICなど)の時間が多く、指導研究などの時間が無いのが問題。もう少し外勤の時間を減少させ、医師の基本給を増加させればもう少し時間には余裕ができると考える。さらに、事務職、看護師との仕事の仕分けにたいして厚生省より指導が無いと、すべての書類は医師が書いている状態。大学内での仕事の仕分けについては限界状態。当直は診療科により0から6回と差が多すぎ

■303. "男性医師が減ってきたことも医師不足の原因と考えます。
また、外科学会もその専門性の質を確保することを求めることは大切かもしれませんが、広く外科医を増やすことからすれば、それは逆行した方策と考えます。
悪性腫瘍のみを手がけるのが外科医ではないと考えます。急性腹症、外傷など手がける医師もやはり外科医であり、この分野へも力を入れていくことが外科学会としても求められてくることであろうし、それにより外科医を増やすきっかけともなると考えます。"

■304. 外科医が減っているのにサブスペシャリティーの更新条件がどんどん厳しくなっています。現在、450床の国立病院機構に勤務しておりますが、呼吸器外科医は私1名という現状です。大学から手術の応援も困難な状況で、手術も出来ません。このような状況のなかで次回の専門医の更新は困難だと思います。更新できなければそれはそれで、外科医を辞めるのにいいきっかけになるのかなとも考えています。このような不安を持ちながら外科をやっております。助けてくださいませ。

■305. 小児外科医は数が少ないので,学会等で地元を離れるとき以外は全てオンコール.学会・出張も多いのだが,不定期なので記入せず,ごくごく何事もない平穏な1週間を表してみた.手術は指導助手等を行うが,ほとんど術者に準じて行う.部長になると一応当直はない.なお,当院は土曜日も通常営業で夕方まで日勤.4週8休であるが,その休みを利用して週1回のアルバイトに行っている.ちなみに準夜帯は平日・祭日にかかわらず時間外は付かない.休日の日勤帯も時間外なし.

■306. 通勤時間は20分程度です。1時間単位でしか記録できないので上記としました。レジデントや同僚を含めて自分が、病院で働きすぎないようにしている。手術日には手術の合間に20~30分の休憩を取っている。改めて拘束時間の多さに我ながら驚いています。HCU当直中に書類やIC、回診等をしています。健康に留意しつつ、もっと仕事量を減らさなければと思います。外科医は、レジデントはもとより20年目の医師まで休日夜間の呼び出しも多く本当に大変な仕事量と思います。

■307. 大学病院、がんセンター、国立病院の中で地域の基幹病院などの勤務医は、明らかに勤務時間と収入のバランスが極めて悪い。本来、収入が減ってもいいから開業しようと考えるべきではないかと思いますが、現実には、楽で収入も増えるから開業しようと考える環境にあります。開業しないまでも、基幹病院より楽な勤務先の方が収入が良いのもおかしな話である。医師会とは切り離したところで、外科学会として、会員の地位向上を国民に働きかけるべきである。(外科医がいなくなる前に!)

■308. 当院では手術時間は短い(胃切除,直腸切除が各々1時間から1時間30分,膵頭十二指腸切除が2時間30分から3時間30分)が内容が濃いので疲労度は当然加算して考えなければならない.従って手術時間は正確に疲労度を反映していないので手術件数の方が重要だろう.当院は1年間に1600件の全身麻酔手術を約13人の外科医で行っている(全体としては手術件数は2300件).大学やその他の中小病院と異なり夜間緊急手術も多い.従って当院の若手医師は5年間が就労の限界点である.

■309. 外科医は、手術以外にも、内視鏡、化学療法、緩和医療などたくさんの技術をもっており、活躍の場は広いが、手術が第1の仕事であるため開業には不向きであり、多くの外科医が過酷な勤務状況でも病院に残って懸命に働いている。そのため、逆に病院にとっては便利な医者となり、麻酔科、産婦人科などと比べ、不当に低い待遇で働いていると思われる。学会では、外科医の待遇改善のために、手術の技術料を十分評価していただき、診療報酬を上げ外科医の収入を上げるように働きかけていただきたい。

■310. 地域の中小病院での外科の存続は、後継者不足から危機的状況に陥っています。社会的要求の高度化とクレーム社会化、専門医制度や臨床研修制度などの制度面での限界、雑用の多さ、比較的余裕のある科との不公平感、など要因は多岐に渡っていますが、人手不足に起因する悪循環が最大の原因と感じます。労働に見合った評価、外科医でなくてもやれる仕事は看護師やコメディカル・事務で補佐してくれる等、ハイリスク・重労働でもやりがいを感じてやっていける労働環境の整備が喫緊の課題と思われます。

■311. 当院は外科1名体制。外来透析ベッド120床弱(月水金3部体制、火木土2部体制)、入院120床弱。呼び出しの無い休みは月1回土曜の昼12時から日曜の17時まで。オンコールの定義が不明ですが、自宅あるいは市内待機も含まれるのであれば、空白の部分が全て番号14です。このように、外科医1名で、上記タイムスケジュールでは空白部分であっても常に呼び出される可能性があり、精神的な面も含む真の意味での休日がほとんど無く家族との余暇を充分に取れない環境にある先生も多いと思います。

■312. ほとんどが電話指示で済むことですが、いつもオンコールでありPHSと携帯電話に首をつながれています。当然、急患がくると上記以外に手術の時間、ICUでの時間が増えます。上記はあくまでも最低ラインでのスケジュールです。急患時は必ず呼び出されますので、完全なプライベート時間は年あたり数回しかありません。交代できないので急患が続くときは毎日でも深夜手術が入ることもあります。また、手術記録などは勤務時間内に済ませることが難しいので、少しずつ空き時間を見つけて作成しています。

■313. 手術、検査、外来、病棟などの臨床業務の他に、教育(学生の指導)、研究、学会活動などもこなさなければならず、自分の時間はほとんど持てないのが現状である。その一方で、このような激務にもかかわらず、それに見合った給与を受け取ることができず、その穴埋めとしてさらに外勤をこなさなければならないという現状は異常という他ありません。医学生達が外科や産婦人科などの激務の科を敬遠するのも当然である。医師の自己犠牲の下に成り立った現在の日本の医療制度は直ちに改善する必要があると考えます。

■314. 当院では外科医不足に対し、法人内NPを導入しました。医師不足による現場医療の崩壊が深刻化している現代において, 法人内NP(iNP)制度導入は医療従事者の労働環境不良に基づく医療崩壊をくい止める手段の一つと考えられ, さらには, 個々のスキルアップを伴う医療分業化とチーム医療を推進させる事につながると確信しています。外科医もかなり楽になったとの感想です。内容は医療マネジメント学会九州地方会で発表していますが導入1年後の成果を次回の医療マネジメント札幌全国会で発表予定です。

■315. 現在いる病院(大学病院の関連病院)は、Attending Dr1人とFellowは自分1人とPA2人とNP1人というteamです。Fellowが僕1人の為、24時間常にon-call状態です。自宅待機中に緊急で病院に戻る必要がある時もありますが、9割5分は電話での口頭指示で対応できます。しかし気が休まる時はあまりないと言えます。大学病院在籍時は、他にもfellowがいるので、完全offの時間があります。ただon callの時は、忙しいため自宅待機ではなく病院内での当直を要します。

■316. このようなアンケートを記入することが多いのですが、調査結果が発表されても外科医の待遇が改善されることはあまりないと思います。かえってアンケートに答えるのに時間がかかり、仕事が増えるばかりです。外科手術の診療報酬が上がったとしても、外科医の報酬が上がることは、公立病院ではまずあり得ません。待遇、主として給与や手当を改善するには、議会の承認が必要で、いつになるか判りません。オーストラリアのように公的病院に勤務する医師の、所得税・住民税を軽減すれば、待遇は直接的に改善できると思います。

■317. 2年前に親の後を継承開業しました。それまで公的病院へ勤務していましたが開業しても休日出勤(受け持ち回診のため)はなくなりません。外科医の宿命、美徳として続けていますがこれに対する評価、報酬が全くなく「常勤医による休日回診」の保険点数算定ができるようなシステムがあれば外科医も恵まれるのではないでしょうか?それから勤務医時代に思っていましたが時間外や休日の緊急手術時の時給をあげる制度も求めます。日曜日に2時間病院で一般業務をするのと2時間手術をするのとが同じ時給というのも納得いきません。

■318. 研修医制度変更により、胸部外科領域を研修にくる医師は年間2〜3人程度(1ヶ月のみ)であり、我々外科医が将来外科を目指してくれそうな志を持った若い医師と接する機会がなくなってしまいました。1ヶ月ではお互い人間性を理解し合い、さらに教育的な指導や、外科にとって最も大切な実技を体験してもらうことができません。外科にとっては教育、指導さらには未来のための勧誘の機会を完全に奪われたといっても過言ではないと思います。外科医減少により労働条件は悪化しています。研修医制度の早期見直しを節に希望します。

■319. 当院ではICU管理を外科医が行っているため、日勤でのICU管理当番は手術に入らない医師が交代で行い、夜間のICU管理は当直医が行っております。同時にかかりつけ患者の救急外来受診の対応や病棟業務も行っているため睡眠時間も殆どとれず、当直医の負担はたいへん重いと感じています。特に危惧しているのは、翌日の業務や手術で集中力が非常に落ちていることを自覚することです。私自身この状態をあと何年続けられるのだろうかと不安な気持ちにもなり、辞めていく同僚や後輩も多くいます。一刻も早い改善をお願いいたします。

■320. 労働環境改善に向けた取り組みに感謝申し上げます.応召の義務が背景にあり賃金・労働時間何れにおいても看護師など医師よりも専門性の低い職種の人間よりも待遇が著しく悪く設定されているにも拘らず,先人達が奉仕の精神で職務に当たってきたことを良いことにサービス残業をして当然とするような認識が看護師や病院当局にもみられ,厚生労働省を初めとした所轄の行政当局も現状を放置したままであることに憤りを感じます.アンケートの結果から理路整然と不当な状態を内外に知らしめ改善を引き出していただくことを切に希望します.

■321. 各医師の役割分担など、いろんなやり方があると思いますが、医師数が確保されていての話です。大学からいつ引き上げをくうかわからない地方の一医療法人病院では戦々恐々の状況です。とくに外科医の置かれている現状は、悲惨に近い状況下と思っています。それぞれの苦労もあると思いますが、現在の専門医制度を悪しく言う気は無いのですが、専門医を履き違えている若手のなんと多いことか・・・ いわば彼らは専門馬鹿です。少々過激になりましたけれども、Generalがあっての専門ということを改めて教育せねばならないのでしょうかね・・・

■322. 実験など自分の研究はやはり臨床を終えてからのことが多い。こまごまとしたことの雑務が多く病棟での時間が多くなる。外来の診察も、予約、説明などの手間をへらせれば、もっと早く効率的にできると考える。医療秘書、看護師の高度なレベルアップが必要と考える。都立病院など他の民間の病院と比較して、大学病院の医師の雑務は多すぎる。XPへの患者の移動、何を行うにも書類、連絡、伝票などすべて医師行う。これでは大学病院にいるのは自分の学位と研究を得るための我慢であり、研修医のほうが優遇されている。高度な医療などは二の次である。

■323. 救急搬送の多い地方病院です。緊急手術が入れば責任者として参加します。およそ週に2例ですが不定期なので表には入れていません。常に待機で緊張を強いられています。これからの外科医減少を食い止めるには、時間によってオンとオフをはっきりさせる必要があると考えています。個人が主治医となるのではなく、グループで担当する制度にして、オフの時間は「呼び出されない」「リラックスできる」「精神を休めることのできる」時間として確保するべきです。私はいつまでこの生活に耐えられるだろうかと心配しています。近いうちにドロップアウトしそうです。

■324. 現在、関連病因へ出張中。大学当直も兼ねている状態。4〜5回/月程の大学当直。土日含む。出張先の病院当直は月曜と第4、5土日。手術は、術者の場合、第3助手の場合があり。インフォームドコンセント、外来手術は適時行っています。現状では当直者がまったく回りません。大学としても撤退せざるをえない状況です。2次救急の役割を果たすことが困難な状況になってきています。3次救急の受け入れもすべてとはいかない状況であるのも事実です。現状の研修医制度のままでは、外科医不足という観点以上に現場としては問題視しなければいけない状態ではないかと思います。

■325. 外科医を志す若手が減っているのは、劣悪な労働環境や女医の増加よりはむしろ、産科・大野裁判を代表とする、昨今の過剰ともいえる訴訟の増加にあると思います。患者さんを救うべく誠心誠意尽くしても、結果が悪ければ訴訟を起こされてしまう。非がないと思っていても、和解金の支払いを勧告される。等の用件により、働きにくい環境があります。仕事の辛さは、若い頃には耐えられますが、訴訟は精神的に追い込まれます。むやみに刑事訴追されないような仕組みが出来上がらなければ、外科医を志望する若者が減るばかりでなく、現役世代も逃げ出す可能性が高いように思えます。

■326. 労働条件が劣悪と言葉で言うことはたやすいが、実際24時間365日いつ呼ばれるかという状態が続いている。こんな状態が続けば頭がおかしくなってもおかしくない。家族を犠牲にいていることは計り知れない。外科系の勧誘に後ろめたさまで感じている。早急に対策を練らなければと口ではきれい事を並べているヒトばかりである。現場は、かなり追い詰められている。手術をすることで犯罪者となる恐怖も何とかしてほしい。八方ふさがりであり希望はあまりもてない。そういうヒトがどんどんふえているのでは。正当な評価と賃金、ひととして最低限の生活、訴訟リスクの軽減を強く要望する。

■327. 大学病院勤務ですが、月に2回土日の当直に地方に行きます。そうしないと収入が足りず生活が成り立ちませんが、残りの2回の土日は大学の当番になり、結局、休める土日はありません。本来のホームグランドである大学を土日に留守にすべきではありませんが、収入面でやむなく行っているのが現状です。他の科では平日に外勤を多くして、土日に休みを置いていますが、そういう科の診療実績は低く、我々のように多くの手術数をこなす(収入面では何倍も貢献している)医師の手当てが変わらないことに不条理を感じます。この表は最低ラインの1週間であり、これに臨時手術が月に10回は入ります。

■328. 手術や外来、回診など、患者に相対する実診療(臨床)に費やす時間が年々減っております。その主な原因は学会や研究会の乱立・細分化に伴う発表準備やアンケート調査を含めた事務作業の増大が挙げられます。各学会による多数の専門医制度の設立もまたこれに拍車をかける結果となっております。また、診断書や報告書などの書類作成、セカンドオピニオン外来に費やす時間も著しく増加しております。院内の各種会議数も増加傾向にあります。一方で外来患者数、手術件数は増加傾向にあり、結果的に患者一人ひとりに費やす診療時間が少なくなり、もはや懇切丁寧な診療は不可能になっていると感じます。

■329. 当直以外にもオンコール呼び出し体制となっており、すべての時間(24時間×365日)の2/3が病院に拘束されています。オンコールは無報酬、当直料金は1日9200円と信じられないくらい安いです。大学を除くと自治体病院の報酬がもっとも低いです。公務員制度改革で公務員給与引き下げに伴い、自治体医師の給与が下げられることが最も怖いです。これ以上低いと子供3人(大学・高校)で十分な教育をさせられなくなります。友人の開業整形外科医は医学部に浪人している子供を寮制の予備校に入れて、その子供だけに年間2000万円!!の予備校費を支払っています。格差を是正してください。

■330. 院外での仕事として、関連施設(特養、グループホーム)もあるが、往診での他院・他施設も定期的にあります。手術は「日帰り」中心ですが、外来手術も多数有り、これは保健上は手術になりますがゴム結紮、シートンなどの処置に近いものですから、「手術」の項目には入れず「外来」として扱ってあります。透析もあり常勤2人、非常勤1人ではとてもまかないきれる範囲ではありません。開業医の方が勤務医より楽と言われても、私たちの実態は年中無休の状態で、家族と過ごす時間など無く、離別しました。酷い状態ですが使命感のみで働いています。居宅は病院から徒歩10分。これも診療のための居住です。

■331. 自分や家族との時間がほとんどない.子供には,絶対外科医にはなりたくないと言われている.大学病院は,近隣病院扱えない(手がかかる.危険を伴う)疾患の手術や処置をおこない,さらに,教育,研究,講演等の仕事もあるにもかかわらず,近隣病院より報酬が低い.経営側からは収益に関しての指導もあり,高度治療等をすることを躊躇せざるを得ないこともあり,何かが間違っています.また,診療報酬を上げても,個人の経済的,肉体的,精神的な貧困さは解消されず,何も解決されないと思います.大学病院のスタッフ,とくに,専門医等を持っている医師の報酬は,何らかの形で,開業医以上の評価をされることを望みます.

■332. "上記記載以外のフリータイムであっても,呼び出しや病院からの電話は24時間あり.
当直=救急外来当直であるため,厚生労働省が定めているように「当直時間帯には十分な睡眠時間を確保しなければならない」という現状とはかけ離れている.十分に睡眠できずに(軽度の仮眠だけで)翌日も通常業務として勤務することの方が多い.
上記でオンコールは週2回として記入した(これは当院での当番割り当て).ただ実際には3年目〜5年目の外科医は(特に当院では私一人),何かあれば24時間すぐ病院呼び出しとなる.そうした外科医を見聞している学生や初期臨床研修医が外科を敬遠してしまうのは仕方ないのかもしれない."

■333. 余裕のある老後が迎えられること。家のローンに困らないこと。女房子供に見放されないこと。周辺各部署からいやな顔をされながら頭を下げて緊急手術を申し込まないでよいようになること。医師がしなくてよい雑用から開放されること。緊急手術をしたときくらいは満額の時間外手当が出ること。自分が筆頭で発表する学会に参加するに当たり出張旅費が支払われること。院内で仕事や研究に使うコンピューターくらいは病院が支給すること。専門医や指導医がやった手術にはそれなりの報酬がつくこと。マスコミで医療記事や医療報道に関わる人たちには資格制度を設け、もう少しましな記事を書いてもらうこと。などなどを望みます。

■334. 帰宅は、いつも21:30-22:00頃です。木曜日だけは、比較的早く帰宅することができます。日曜日の起床は、昼近くのことが多いです。日曜日に水泳など運動の時間を取ろうとしていますが、休息をとるのが精一杯です。かつて、4週6休の時がありましたが、患者数が減少したために、4―5年で取りやめになってしましました。とても、年次休暇を規定通りに消化することはできません。せいぜい、夏休みを1週間とることと学会出張時くらいしか休暇を取ることは現実として不可能です。超過勤務は認められていませんのでサービス残業となります。手術に関する説明は、前の週の金曜日午後にまとめて行うようにしています。

■335. オンコールについては、拘束料は支払われていません。拘束を受けていることは、就労であると思っております。コールに対して応答が遅れると上司医師から厳しい批判を受けます。つまりオンコールは任意の業務ではなく業務命令ということになります。業務命令に対価を支払わない全国の病院の現状を悲観しております。我が病院の人事部門にも、オンコール拘束を就労とは記録していない現状です。いまさらではありますが、従来仕事をしてきた、***医療センター、その前身の国立***病院、***第*赤十字病院、***大学病院(国立)の何れも、同様の環境であります。具体的な待遇改善運動に実務的なご協力が出来れば幸いです。

■336. 開業してしまったので、上記のようなスケジュールですが、記載できない年間250〜300の内視鏡を含めた検査や、時間外にまで掛かる小手術は多数あります。夜間に呼び出される事はなくなりましたが、逆に管理者としてのリスクや雑務が増え、現在の環境では経営上のストレスや、数多くの雑務が増え、また、Subspecialityとして行政のがん検診読影会や医師会等への貢献が求められております。また、患者さんからの要望に応えるため、専門外の事にも知識を習得せざるを得ず、学会への出席が減ってしまったりすることで、自分の中でのもどかしさが増えています。現在の医療行政では、勤務医も地獄、開業医も地獄と思わざるを得ません。

■337. 手術手技料は手術に携わる医師,看護師,コメディカルの人件費(固定費)+材料費・薬品費(変動費)を担保しうるものでないといけないと思います。今の手術手技料はそれにはほど遠いものを感じます。深刻な外科医不足がおとずれるまでにPA, NAの制度化は急務だと思います。麻酔科不足も何とか解決策をうたないとなりません。麻酔科不足のため外科医が麻酔の援助にまわされ益々外科医の疲弊感に拍車がかかっています。とても論文作成など行っている余裕もないほどです。私は61歳になります。一応管理職という立場ですが,いまだ現役で仕事をする必要があります。私自身は慢性的な疲労感がありつつも現役としてのやりがいはありますが。

■338. (外科)医師の就労環境改善のための貴委員会のご努力に心より感謝いたします。タイムスタディ調査の依頼文書に書いてあることは多くの外科医師の就労の現状と悲痛な心情を大変よく代弁していると思います。外科医になってこの方、ずっとぶつけようのない不満をもって仕事をしてきました。私は海外での就労経験があるので、この就労環境は当たり前ではない、ということが身にしみてわかってしまっております。今まで全く変わらなかった日本の現状がすぐに変わることは期待できません。かといってこの現状を変えることに今後のキャリアをつぎ込むことにも興味はありません。残念ながら、どこかの時点で海外に仕事の拠点を移したいと考えております。

■339. "トータルで平日当直は月に2〜4回、休日日当直は2〜3回であり、当直明け、もしくは午前零時を回る手術などの場合には翌日の勤務は非常に辛く、集中力に欠ける場合がある。臨時手術に関しては、週平均1〜2回、年間100件程度になるが、部長職であるため平日の超過勤務手当は支払われていない。外科医が技術に応じた(研修医、専門医、指導医など)手術手技料を外科医が受け取る制度が欲しい。
外科医が手術に集中できる環境が望まれる。術後管理は小児科医などがしてほしい。外来、検査など小児科医がなすべき仕事も多くの小児外科医が肩代わりしており、負担になっている。大学からの学生もほぼ毎週受け入れているため、教育も行っている。"

■340. スタッフ、レジデントいずれも薄給です。しかし使命感で良く患者のために診療し、また各自で臨床研究に励んでいます。当院では患者数は増加しているにも関わらず、経営的にはこれでも苦しい現状です。今の医療制度では、医療職、特に医師を中心に過労が蓄積しており、医療崩壊は進んで行くと考えます。診療報酬が若干上がっても、これらは病院経営の好転のきっかけにはなるでしょうが、職員特に医師の待遇改善にまで行き届くには遙かに及びません。また外科医離れが進んでいる現在、これにも考慮した処遇改善までに至らないと、当面の解決にもならないと考えます。医療費の総枠規制の中で、医療者同士がお互いの分配量を巡って争っている現状は実に残念です。

■341. 卒後10年目になります。最近の外科不人気を反映して、研修医の時に行っていた業務から、学生教育、院内の会議と幅広く業務があります。やる気のある外科を志している医学生も少ない存在していますが、今後も同様の傾向が続くと思います。医師が行わなくてもいい業務を減らせば、外科医は多くなくてもいいと考えるし(都会の考え方かもしれませんが)、ハイリスクで急変する患者を担当する、生活が制限されることに対して、なんらかの補償があれば、なんとかやっていけそうですが、OLみたいな生活をしている医師と基本給与が変わらない、大学で激しい仕事をしているのに、一般病院よりも給与が低い、きつい、そんなばかげたことは早く改善してほしいと思います。

■342. 昔に比べ、カンファランスの時間や、患者への説明の時間が明らかに増えています。また年齢とともに診療以外の院内の会議への参加が増えました。日本では外科医は手術だけをやっていればいいというわけにはまいりません。やはり一人当たりの業務を軽減すべく医師の確保や医療秘書の確保が不可欠だと思います。
*オンコールは隔週で当たります。普段の通勤時間は片道20分ほどですので、記入しておりません。                                          

■343. 問題は2点に絞られると思っています。@まず一つ目は開業医と勤務医(大学病院、一般病院)の収入格差、および他の診療科との収入格差が上げられると思います。特に大学病院は我慢して薄給に耐えながら研究している感じがします。正直日常診療は普通に行っているので、一般病院の勤務医と同等の給料が頂ければと思います。ひいては週1回の当直(明けは休暇が望ましい)程度で、開業医あるいは一般病院勤務医と同程度の給料が確保されればと願っています。Aもう一点は当直体制についてです。現在病院の給料だけでは生活出来ないので、外勤を行っております。大学の当直を含めて月に8日程度当直しており、明けは普通勤務なので手術が入っていると結構しんどいです。

■344. 診療と学生教育を受け持つが、給料から見ると後者はボランティア。大学病院の給料と市中病院の給料にあまりにも差がありすぎる。そのため外勤をせねばならない。平日は手術や講義、患者説明などがあり外に出にくいので、土日を外勤に当てる週も多々ある。医師である我々は、多くを望んではいけないのかもしれないが、家族と過ごす時間が超過勤務や外勤(当直)で削られていっているのが現状である。一般人からみれば、外勤を辞め低給与で過ごすことも可能だと思われるだろうが、これではあまりにも我々の仕事の評価が低すぎる。こんな状況だから、外科医になりたいと思う人が増えないと思う。我々の背負っているリスクや責任、技術力に見合った評価が必要と思われる。

■345. 我が国では、医師はこれまで文句も言わず黙々と社会奉仕することが美徳とされてきました。実際にその姿に感謝され、敬われていた時代的背景がありました。しかしながら近年その献身的な奉仕精神に対しての、倫理的な啓蒙はほぼ失われ、ともすれば訴訟にまで至りかねない世相となってきました。その中で、外科医はその技術や精神を、これまでは「社会に声高らかに訴えなくてもわかっていた時代から、訴えなければわからない時代」になったと痛感しています。これらのことから少なくとも、勤務医である外科医が、研究、教育までもになっている大学病院の外科医が、磨いてきた技術・伝えるべき技術・倫理感に対して正当な評価(賃金)を受けることに何の疑問があるでしょうか。

■346. 月曜日日中の外勤、夕方すぐに病院へ戻り仕事、そのまま夜の外勤へ出発。ほぼ毎週10時間を超えるような長時間手術。手術患者のバイタル報告や指示、癌末期患者のための夜間オンコール、全手術症例の8割を以上を自家麻酔として強制され専門外の麻酔管理を行う義務。金曜日午前外来に多くの再来と新患患者が来て、午後は病棟処置や検査、大学の保険管理センターへの出張などが並ぶ。土日祭日の多くは朝夕の回診が当たり、回診が無くても他病院の日当直などが当たる。自分のため、家族のための時間がほとんど持てない。これらの時間の合間をぬって、手術ための資料準備、患者の説明、診断書作製、学会スライド作製、論文作成、その他研究申請書などの書類作製などの仕事も多い。

■347. 検査や手術のインフォームドコンセントは外科にとって非常に重要であるが、これが勤務時間内に終了しないため勤務日以外にも予定を入れなければならないことが増加している。また乳腺外科ではスクリーニングから精密検査、診断さらには外科治療までそして補助療法や術前治療まで一人で何役もこなさねばならず、また外来管理している患者の数は増加する一方であり、次第に自分の時間がなくなっている現状である。ともかく全知全能を傾けておこなう説明が単に再診料扱いされるなど、また手術材料が丸めになるなど信じられないことが多すぎる。また手術料の低廉なること異常なレベルと考える。外科医にならない研修医が増加するのも当然だと思われる。専門医のいかに空虚な響きであるか?

■348. 国立大学を卒業し、自分の進路として私立大学で外科医見習いとして働いているが、一医師としての待遇は受けておらず、平日の一日は他の病院に内科外来の応援をしにいかなければ生活は成り立たず(大学からの給料は年収240万円)、十分な手術手技が学べているとは思えない。教授方も待遇改善というが、それならばまず自分の大学で働く若い医師のことを考えてほしいと思う。今のやり方では、自分が手術した患者さんがいても、翌日のとても大切な周術期管理を行っている間でも他の病院で、内科外来をしながら生計を立てるというレジデントシステムでは、日本において患者さんに対する責任感のある外科医が育つのは、医師自身の自覚がよほど高い先生だけになってしまうであろうと考える。

■349. 時間外緊急手術は年間を通して100件前後あり、その他にも手術には至らないオンコール呼び出しは数十件ありますので、オンコールのうち1/3くらいは手術や時間外診療などの実働になっています。平均すれば2〜3回/週は実働といったところかと思います。実働時間は平均的には3〜4時間/回といったところでしょうか。時間外診療や時間外の緊急手術を受け付けない病院が増えており、当院のように引き受けているところの負荷が増大していると感じています。手術(時間外の緊急手術も含めて)をする病院を限定して、そのような病院には外科医も麻酔科医も手術室スタッフも手厚く配置することを義務化するくらいの医療資源の集中化をしない限り、問題はなかなか解決しないように思います。

■350. 卒後10年目にして、非常勤医師。超過勤務代は、30時間/日までしか支給されない。大学での当直(日当直含む)は、3回/月程度。外勤での当直は、6回/月 程度。計9〜10回/月程度の当直がある。大学では、土日、あるいは平日の時間外での採血は、担当医自らが行い、検査室での遠心分離など血液検査の測定も医師自らが行う必要あり。また、土日、時間外の透析、血漿交換などの治療は、担当医自らが、透析回路の組み立てから、透析の開始・維持・離脱などの管理すべてを行う必要がある。ME 透析室勤務の看護師などの手伝いは一切なし。日常的に、薬剤師、検査技師、看護師などパラメディカルの業務代行(手術室での器械出し)を多数行っている。また、術後の初回離床、患者の検査室への搬送などの多くを医師が担う。

■351. あくまでも勤務表に書かれたもので、手術は週3回あり主治医執刀制(指導医のもと)です。当直は月4回あり、そのうち1回は土曜から日曜日午前9時まで、又は日曜日 日当直ありそのまま月曜日の勤務に入ることがあります。私は卒後14年目で退局しました。特に准教授、教授など興味無く、「最先端の治療」と大学同士が競い合っても、それが独り歩きしている様で、患者さん全てが受けられる訳でもない。大学にいても手術は教授、准教授、せいぜい講師クラスが行い、私たちはでも第一助手止まりです。外科医は手術を執刀して、その患者さんが気になって大切にする。それを重ねるにつれて上達すると思っています。ですから魅力のない大学を辞め、市中病院に勤務した結果、責任は重いですが、楽しい毎日です。経済的にも断然高いです。

■352. 時間外労働について、労働基準局からの摘発をおそれ、病院からは診療科長に対して、医局員に時間外労働させるなと指導がある。しかし、外科医師の時間外労働なくしては安全な診療ができないのが実情である。診療科長からは医局員に対して、時間外労働をできるだけ申請しないよう考慮しなさいと指導がある。あくまで指導で、命令ではないと強調しながらの、実質的な命令であり、サービス残業の強要が行われている。労働基準を守れる仕事の分担は大事です。しかし、医療という特殊性を考えるとすぐには難しい。労働基準を越えるから時間外労働が無いように記録を強要され、その結果、労働に対する報酬がなくなっている現状は、酷すぎる。少なくとも労働したことに対する報酬がきちんと支払われるように、学会として働きかけてほしい。

■353. 週32時間勤務当直免除の女医復帰支援枠で働いています。大学からは月に12万円の手取りで超過勤務もつきません。オペ日は術後管理やらカンファやらで帰宅は11時ぐらいが多いです。子供とはもちろん会えず、シッターに頼んでいます。保育園料金とシッター代で毎月10万円以上の出費です。医局内の女医の後輩も自分たちの今後については不安が多いようです。私のような勤務もやっと今年から認められ給料が出るようになりました。去年までは無給で大学勤務していました。女医が増える今後を考えると、育児中の女医が負担なく働ける環境が大事だと思います。そのためにもシッターなどを利用しても大丈夫なように外科医の給料を上げていかないと、このまま外科医は絶滅するように思います。(ちなみに私はバイトしていても毎月赤字です)

■354. 私立大学教職員として勤務しております。経営強化の方針から日常臨床が多忙にて雑務も多く教育、研究等に費やす時間が殆ど取れないのが現状です。また殆どの大学がそうでしょうが、技術、リスク、拘束時間に見合った給与を頂けず、週1日外勤にて生計を立てている状況です。この他にも月一回外勤の土日当直があり、さらに月一回の土日オンコールも行っております。実質完全休暇日は月2〜3日です。年齢的にも根性だけではかなりつらい状況であり、周囲の外科の同僚がどんどん大学を去ってゆくのを見ますと使命感だけでは限界が感じられます。後進の外科医の育成のためにも、指導者が疲弊している状況では未来に良質な外科医は生まれないと思われます。経済的、時間的なゆとりがあってこそ良質な教育、研究が出来るものだと考えます。

■355. 4年前まで居た病院(8年間いました)です。地方の機関病院でした。実際これが現場の現状と思います。これでも、少しひいき目に書いています。(年に2〜3回の学会出席で、東京などに行っている以外は)ほぼ一年を通して病院以外の時間は14番の待機オンコールです。一応のプライベートの時間も兼ねていますが、呼ばれれば、すぐに行かないといけませんので気が抜けませんでした。夜間や時間外の急患や緊急手術で、土日の時間がなくなったり、夜通し徹夜の手術もよくありました。今は、医療法人の病院に転職勤務して待機オンコールはほぼ毎日ずっと変わりませんが、日々の仕事は余裕があり、ゆっくり診療できます(週一回の麻酔・手術、月一回の当直で)。今でも、前の病院では、残っている先生たちは同じような生活で変わってないそうです。

■356. 心臓血管外科を志す研修医は非常に少ないです.さらに,現場は人数不足のために疲弊しております.この現状を見た研修医は,外科医の生活よりも,日々の生活が充実した皮膚科・眼科・メンタルヘルス科などを選択する傾向があります.また,医療安全を考慮するあまり,10年前に比べて書類仕事やインフォームドコンセント,診断書作成などの内容が多くなってきています.それ自体は患者さんにとって非常に良いことなのですが,外科医が外科手術以外の仕事をしなければならない率が高くなっています.外科医は外科手術に専念できる環境づくりが必要です.各外科医個人に頑張るように求めるだけでなく,システムとして日本の今後の外科医療をどのように導くかの観点から改良してゆくことが必要だと思います.外科医は既に頑張りすぎるぐらい,頑張っているのです.

■357. 私は400床の都内私立総合病院で、常勤医1人の呼吸器外科医として、年間55?65例の全身麻酔下の、肺癌を約45%含む胸部外科手術を行っています。現在、当院は財源が限られ、赤字経営のため融資銀行からの資金貸し渋りのため、賞与給与カットが行われて、特に医師への人件費を削減・手術器具の購入制限といった劣悪な労働環境にあります。この様な中でも開胸手術やその周術期管理という、大きなリスクと向き合いながらも、学問的意欲・医師としての使命感を支えに、プライドを心に秘めて職務を全うしています。手術日に焦点を合わせて、その時間帯に最高のパフォーマンスをするための、一週間のコンディショニング作りも兼ねているとも言いえるタイムスケジュールです。何とか、世界水準の、高い技術をもつ日本の外科医にとって、より魅力的な環境に、今後大きく改革されることを祈ります。

■358. 会議:月1回のIRB、週2回程度の講演会・会議、月1?2回の検診マンモグラムの読影(約2時間)、2ヶ月に1回程度の全国学会出席、週末の午後は月2回程度の研究会、日曜日も月一回程度の講演会・セミナーへの参加、平日夜月一回の会議、年2回(日曜日)の市民公開講座開催とその準備の会議数回(平日夜)、月一回木曜日の午後?夜にかけて関連病院の指導、年一回のマンモグラフィ講習会開催および会議数回、年3回程度の院外講演会講師、などが定期行事としてあります。日常業務の多くは電子カルテ上での外来患者さんの予習、復習、診断書、紹介状、返事の作成、検査データの整理などに費やされ、それ以外にカルテ監査などの業務があります。手術以外はほとんど電子カルテあるいはパソコンと向き合っています。あとは、患者さんのトラブルの対応、院内の調整等に使う時間が多くなっております。

■359. 上記のように一応分類しましたが、日中の8時〜21時までは、病棟業務(リカバリー、一般病棟、処置検査)、外来業務(月午前:ただし終わるのは2時頃、木午後:実際には12時頃から開始、の2枠の定時、木午前の内視鏡検査、の他に随時の急患対応など)、患者や家族への説明、書類(カルテのもの、カルテ以外のもの)の作成など、混然と処理しており、時間単位で指定された分類に分けられるものではないです。体調を崩して(腰痛・椎間板ヘルニア)からは、長時間の立位の作業が不可能なため、短時間の外来手術以外はタッチしていませんので、手術関係についての業務はほとんどない状態です。病棟業務の時間の半分以上は、実際に患者を診ているのではなく、カルテ(いわゆる2号用紙の部分、各種の付属書類、報告書・紹介状などの手紙類)やカルテ以外(保険・レセプト関係が主)の書類の処理に費やされている印象です。

■360. 待遇改善を要求するのは賛成.しかし,多くの一般の就労人は外科医よりももっと待遇が悪い状況で働いていることが考えられます.その状況下でDrが待遇改善を声高に主張するのは反感を買いやすいと思います.主張と同時に,質の悪いDrを排除するシステムをDr側から自ら平行して構築すべきとかんがえます.人間的に不適格なDrや医療技術のわるいDrは専門医を剥奪するような.ときどき,これはちょっとだめでしょうっていうDrも確かに存在します.その少数のDrのために,Drの社会的信頼が弱められていると感じます.まじめに働き,技術もあるDrにとってこれほど迷惑なことはないです.弁護士協会の様に自ら律する制度を医師の集団でも構築し,社会もそのシステムで医師の質が保たれていると信頼する,そのような状況になれば外科医師は信頼され.待遇を改善しようとする運動に対して,社会も認めてくれる様になると思うからです.

■361. " 若手外科医の魅力的な勤務体制と、キャリアパス等についての意見を求めていますので、ここに示す私の狭い考えは、「初期研修医として修得すべきこと」として不適切かもしれません。しかし、敢えて、初期研修終了の卒後5〜6年目のDrsに、是非、へき地医療を介しての素晴らしさを体得してもらいたいと存じます。
 我が病院のように、半径50km以内に基幹病院が当院しかないへき地中核病院機能は、診断をしっかり行い、専門性豊な施設に迅速に紹介することが重要です。その上で、卑近な外科疾患には、十分入院治療も可能ですが、大学から内科医が完全撤退した現況では、自治い大卒の総合医を中心に、ナースはじめスタッフ皆で診療にあたることが自然と行われております。すなわち、「人を見て病態や疾患をも診れる」医師を育成可能です。こうしたことも、3ヵ月〜数ヶ月のスパンで導入することは、意義あることと考えます。失礼致しました。"

■362. 大学病院勤務時代、大学からの給料が低すぎてそれだけでは生活が厳しい。そのためアルバイトにいかざるをえなくなる。また、地域病院からのニーズも高いため大学病院勤務者はアルバイトを兼務して生活費を稼ぐのが常態化している。国公立大学でも少なくとも修練医までは同じ状況でした。本来は常勤である場所からそれなりの給料をもらい生活を保障されるべきである。大学病院は今のところ、最先端の医療、豊富な症例を盾に安く人間を使えるのだと思いますが、大学病院勤務を希望するのは一部の人間のみで多くは収入や勤務時間の安定した病院を求めています。研究、臨床を最先端でリードするべき立場の大学病院こそ、働く人間を厳選し、収入を最高峰にしないと優秀な人間が逃げてしまい競争力の低下を招いてしまうことが心配です。もうすでに近隣の韓国や台湾、シンガポールには日本の外科は国際的な立場では負けていると思っており、なんとか頑張って盛り上げていきたいと思っています。

■363. 大学からの給与が著しく低い。大学は週5日勤務(9時-17時以外での仕事も多いが)であるが、その給与は収入の4割ほどにシカならない。大学では高度な臨床・手術が高い安全性とともに要求され、学生・研修医の教育を適切に行うことを要求され、かつ大学医局の発展のために質の高い研究成果を要求されるのに、それに対するペイは外勤バイト1日分とほぼ等しいという現実をどう理解していけばいいのか、この20年間疑問に思わなかったことはなかった。ここ数年は(危険を回避するため)当直バイトは辞めて体から疲労をとることに充てている、その分収入は減っているが仕方がない。また中間管理職的仕事なため心的ストレス(特にトップからの無謀な要求等への対応により)が著しい。精神的に破綻する前に大学をやめることを本気で考えている。大学をやめればいまの3分の1の仕事量で、かつ心的疲労や過剰のストレスから解放されて、かつ収入があがる公算が高いのが、大学勤務の中間管理職の現状である。

■364. 卒後42年経過。大学では外科講師をしていた。院長として4人の医師を率いて、開業して28年になる。120床が急性期、30床が療養病床(これは医師、看護職員不足で閉鎖中)。現在理事長だが、他の医師と全く同じ条件で診療、当直もしている。全大腸内視鏡も週13例、胃内視鏡10例は一人でこなしているし、手術もしている。外科医不足は国立大の医師の定年が早すぎ、専門医制や、学会の評議員などから年配の医師を、最早役に立たぬとばかりに(小泉前首相が中曽根元首相を引退させたように)外し、国民にとって熟達した貴重な医療資源を活用できていないことにある。また余りに専門分化志向すぎて、狭い分野以外には、役立たない片輪の医師をつくりすぎていることにある。専門を持ちながらも、実際の臨床で多彩な種々の患者を診て長年修行してきて、総合医の境地に達した者を医師群も評価すべき。そのためには、体が続くかぎりは働くのが、従来の日本の医師像である。もっとも少し身体的には、当直はつらい思いはしている。

■365. "卒後12年目、消化器外科専門医取得後ですが、勤務先の中で最も若いため、常にオンコールの状態です。2年前までは大学病院勤務でしたが、卒後10年を超えても、診療班の中で最年少であり、連日採血・ルート確保等行っておりました。また大学では医員の扱いであったため、自院からの給与は月額15万程度(税込み・35歳・賞与はなし)であり、自院・アルバイトあわせて、月に10〜12回の当直をせざるを得ない状況でした。このような労働環境を目の当たりにして、外科志望をあきらめた研修医を複数知っています。
10年以上かけて、少しずつ様々なことができるようになり、外科こそ天職と考えています。しかし、現在の労働環境は苛酷であり、更に志望者の減少が状況悪化に拍車をかけています。労働時間・環境のみならず、報酬の問題、徒弟制度を含む封建的な体質、また実際の労働を行っている外科医自身の意識改革(労働者である自覚、教育への意識など)なども状況の改善に必要かと思われます。何卒、より良いシステムの構築をお願い申し上げます。"

■366. "手術は巨大仮性瘤に対するホモグラフトによる再上行置換術だった。4人チームで講師の先生が手術に入ったので終盤だけ手術に入った。臨床上のプレゼン等の仕事や研究の仕事を現状量維持しつつ、手術待機期間を短縮するためには4人は必要と考えられる。ただ、こういった特殊な症例の場合は下っ端は外回りをして手術室全般の調整を行った方が手術成績は良くなると考えられ、4人チームでは手術には前半の手術には入らないことになる。
あまり特殊では症例で術者や第1助手の経験を積む。大学ではsupportする人材も多く、若い人に手術をさせ易い環境とも言えるが、研究等の手術以外の仕事も多く、やはり簡単ではない。しかし手術待機期間短縮の為にも精進したい。
NPやコーディネーター等のcomedicalの活躍も期待される。手術以外の仕事(臨床研究のデータ収集や入院スケジュールの調整等)をして頂いた方がよいと思う。医療費は使うことになるが、同時にこういった仕事に関する雇用の場も増えると考えられる。最終的に国民全体の利益(GNP等)は上がる可能性がある。一時的な失業率上昇を避ける為には、純粋に私欲だけを追求する産業からの人材のシフトをスムーズにする為の何らかのキャンペーンをやった方がよいかもしれない"

■367. 「俺らが研修医の時は、研修医なんて犬猫鼠以下だったのに最近の研修医は」…と、脳外科の先生から云われました。今は自分の進みたい心臓外科での日々ですし、術後管理も苦になりませんが、スーパーローテートでQOLの高い科を回る一方で、脳外科で犬猫鼠並なんだ、おまえは、と罵倒されながら自分の勉強もままならない日々を過ごしていたときには、これほどまでに自分の生活を犠牲にしてまで罵倒されて過ごさねばならないのならば、いっそQOLも高く、命にかかわらずに済む科に進んだほうがよいのではないか、と思えてきたりもしました。現役のトップの先生方の世代は、本当につらい研修医時代を送られたことと思いますが、もともと外科を志していてもスーパーローテートの中で楽でQOLも高く、給料もよい他科をまわることで、外科医になるメリット・デメリットについて考え、外科離れがおきていることも事実ではないかと思います。わたしは現在市中病院にて研修させていただいており、来年も同病院に残り後期研修をさせていただく予定ですが、再来年某大学医局に入る風向きが強く、今からおそれおののいています。医局では、看護師以下の雑用をすべてすることになる、とも聞いており、それならば医局に入らず他の市中病院で自らの経験を積める場所を探すほうがよいのではないかと考えあぐねています。

■368. 現在ある状況の原因の一端は、従来からの外科医自身の仕事に対する考え方にあると思います。我々は、10年以上前から仕事の分業化、効率化に努めてきましたが、やや批判めいたことを言われてきたのが実際です。ただ、15年前から夏休みは若い医者でも完全一週間取らせるとか学会はどんどん行かせるとかしてきましたので、外科医は幸い減っていません。また、うちの病院出身者は今のところメスを下して別の分野に移った人間は一人もいません。一方、我々の病院より手術数に対する医師の数が多いにもかかわらず(多くは大都市周辺の病院ですが)明らかに非効率的な仕事分担で、医師という人的資源を無駄使いしている病院が多々あるように感じるのは残念です。手術数100に対し外科医1人(3年目以上の数)の割で再配分すべきです。また、仕事の大変さは、緊急待機の数の多寡にあるわけですので、外科内部をあまりに分けすぎてほかの診療分野の回診も緊急対応もやらない外科医を作らないことが重要と考えます。一般病院に、大学病院の発想を入れるのは問題です。minimum sharingとでもいうべき発想は古いのかもしれませんが、それをしていかないともたないでしょう。僕自身は、今の状況がやってくるのは10年前から予想していました。再度申しますが、最大の問題は外科医のマインドにあると思います。

■369. 週3日、月水金が手術日。基本的に開心術×2/日または開心術1+末梢血管手術1/日のペース。私が主たる術者であるが、もう一人、任せられる術者(専門医)がおり、1例ずつ各々若手医師(専門医訓練中)を相手に手術をこなす。私の上司(院長)も心臓血管外科専門医で時々(月に2例3例程度)は執刀する。若手医師はほぼ全例の手術に助手として入り(主に第一助手)、出来そうな症例では、私が前立として指導しながら、執刀させている。基本的には用事が無い限りは休日でも毎朝回診に参加する(私以下全員)。当番は決まっているので用事があれば(疲れていてやる気の出ない土日も)出勤する義務はなし。意見としては、自分の診療科は好きで選んだものではあるものの、医師は同じ病院の中では経験年数からの一律の給料の制度を改め、週休2日で9時5時の医師(皮膚科とか眼科などマイナー科)と同じ給料はやめて欲しい。外科医はもっと給料を上げて欲しい。安い給料で良いならQOLの良好な診療科を、高い給料が欲しいなら、過酷な外科・小児科・産婦人科・救急として欲しい。専門医をとること、維持することはもっと難しくしてもいいから、専門医が手術をすると(手術に関わると)、もっと高い診療報酬がとれるようにして欲しい。書類書きなどの雑用はやめて欲しい。診断書10通とか、気が狂う。当院の若手医師は私よりはるかに過酷な勤務体制ですが、若いからそれ程疲れていないし、手術が沢山できれば若手外科医は満足しています。

■370. 11月から結婚、引越しを期に勤務先、専攻科を小児外科から乳腺科へ変更しましたが、小児外科医は少なく現在週に1日は地方の小児外科の外来を継続して行っております。通勤時間は2時間あまり、車での通勤が最も近いのですが交通費も給料も出ない無給での勤務です。(講師ですら交通費、外来給与がつき1万円との事です。)また、乳腺科は紹介状のある方のみの初診を行っておりますが患者数が非常に多く、外来は毎日30人以上、そのうち初診は7人前後。さらにそのうち癌の確定診断にいたる方は3人〜4人です。週に2回5例の手術を行っており、乳腺科3人で年間120人以上の患者さんの手術を行っておりますが今後再発患者様が容易に予想されます。病診連携を更に広げていく為に外勤を連携病院に的を絞って通勤しております。当直は当院の方針で消化器外科、胸部外科、移植外科と共に交替で外科当直という形で行っておりますが、乳腺科の患者様は当直体制では来院されることはほぼありません。今後on call体制のみへと変更していく方針です。外科医の勤務体制は小児外科、乳腺科という科を主に経験し、あまりに違うという印象が強く、特に小児外科に関しては外科専門医という制度では収まりきらない分野が要求されると考えております。小児科的な栄養管理、検査方法、画像評価、更には輸液管理、発生の異常、腸管のadaptationの年齢による違い、など、出生体重が年々低下傾向にあり、存命率も上昇している今の日本の新生児医療、小児特有の医療として広く多くの先生方、患者様、ご家族様にご理解いただければ幸いです。

■371. 当院は、人口7万人の地域での唯一の総合病院で、外科の人数が少ないため、当直以外はすべてオンコールです。呼ばれない可能性のあるプライベートの時間が全くありません。そのために、勤務は過酷で、救急外来のコンビニ受診もあり、ほぼ毎年医師が総入れ替えの状態がこの20年続いています。基本的には、救急自身患者の意識、日祭日夜間に説明を求める家族の意識など、国民の広い意識が改善されない限り現状は打破できないように感じて言います。医師不足に関しては、いくら医学部の定員を増やしても、外科志望医師が増加しない限り意味はなく(定員をふやしても外科医は増えないと思います)、今後中堅の団塊の外科医師が退職したら日本の外科は本当に危機的状況が訪れると考えます。外科志望医師を増やすためには、待遇改善も当然ですが、外科医全体のステータスを上げることが重要です。現状では、地方の外科医師は汚い泥仕事のようなイメージがあり、研修医から全く人気がありません。小外傷や腹痛・便秘などの面白みのない医療ばかりしているイメージがあるようです。また、外科医は、命のやりとりをする事が多く、責任のある立場であるにもかかわらず、重症患者を診療しない科に比較して冷遇されているのも事実です。高度医療や癌治療の最先端にたずさわる医師をマスコミが過剰に取り上げることも、われわれの仕事が泥仕事のように研修医にとらえられる要因になっています。学会としても、癌医療以外の外科診療をもうすこしアピールするべきです。この10年、給与は下がる一方で、学会旅費などのインセンティブな手当も削られる一方です。このような状況で、私も含めて外科医師を続ける事は困難と考えています。

■372. 外科学会は、勤務医が多いので、無床一般診療所のタイムスタディは、お目にかかりにくいと思いましたので、記入しました。 月初めということもあり、レセプト点検があって、深夜まで仕事をしている様に見えると思われるのは心外ですので、症状詳記します。月初め以外の時間に、充分なカルテへの記載と、パソコン入力ができればこの様なことはいらないと思われます。しかし現実には無理です。 外科無床診療所というのは、ある意味総合病院の外科系振り分け外来で、ですから日曜日でも、在宅していれば、外来オペの術後や、外傷の処置(事務兼看護師兼薬剤師兼医師)を一人でやらなければならないのです。なおこの様に、医師が患者に再来を指示した時の休日診療は、患者都合での再来ではないので、休日診療には該当しません、(休日加算はできない)。この他にも、内科疾患にて再来し、外傷があった為外科処置などの外科診療を為すと、外来管理は算定できず(実際外来管理をしていても、労災保険では、労災特掲によって外来管理が算定できるにも拘らず)理不尽な点が多々あります。開業医も元は勤務医です。勤務医は医療の中での治療の分野ではかなりの激務かと思います。一方、開業医は、経営、職員管理(健康、人間関係など)一般社会の中での責任など、医療以外での、マスコミ報道されない激務がある事を考えると、どちらも結局、医師(医者)という職業であるかぎり激務である事に、違いはないと最近感じています。 

■373. ある1週間ということだと思うが,タイムテーブルで表現するのは困難.当院の場合,せめて看護師が採血,筋注,皮下注をやってくれれば仕事が楽になるのだが.また,できれば静脈確保(ルート・キープ)をしてくれればよいのだが.当院では救急患者が入院するときのベッド探しや交渉も医者がやっている.医師でなくてもできる仕事を看護師がしてくれれば,負担が減り随分楽になるのだが.ナース・プラクティショナー以前の問題だと思う.看護師がやってはいけない仕事ではないので,外科学会で外科医の負担を減らすために,看護師が採血などをするようにぜひ提言して欲しい.また,仕事量や仕事の質に比し,給料が安い.今までの医療は医師のボランティア精神で成り立っていたが,それを知らない患者や患者の家族が,患者中心の医療という美名のもと無制限に権利を主張し始めたことが,医療崩壊の原因の一つだと思う.患者中心の医療が医療をだめにしたと思う.医者中心の医療とは言わないが,患者と医者が協力し合う医療を提言して欲しい.説明はただと思い,頻繁に説明を求めてくる患者や患者の家族もいる.ぜひ病状説明にも保険点数をつけて欲しい.また診断書1通につきいくらか病院からもらえれば,診断書を書くモチベーションもあがるのだが.外科の仕事はhigh riskなのだから,high returnにすることが,外科医の減少を食い止める方策の一つだと思う.学会のtopの方々は,外科医の仕事はやりがいがあり,患者さんの喜ぶ顔が見られればよい,お金のことなど考えるな,自分のことは考えず,患者さんのことだけ考えろ,などと言う太平洋戦争中の日本軍のtopのような精神論で,外科医を鼓舞するようなことはしないで欲しい.玉砕してしまう.

■374. 院内当直は月2-3回で希望日にできる.しかし時間外は時間2000円ほど.外勤の当直を金曜日の夜,月2-3回と月1回土日に行っている.それだけやってもなかなか給料が上がっていく気配がない.未熟だからと言えばそれまでだが,かといっていろんな手技,術式などを取り入れたり内視鏡の件数をがんばって増やしたからといって評価はされない.むしろ,たくさんやって穿孔でもしようものなら注意をうけるのがおち.また,現状は安い時間外で働き,タイムカードではなく自己申告なので時間外の勤務時間を素直に(やや過小気味にしているつもりだが)申請しても,労働時間が規定の70時間より多いと呼び出し注意を受けたあげく,保険料を余計に取られ結局手取りがさらに減るという状態になってしまった.働きすぎとみられとりあえず症例を少し減らすことで調整され,執刀はどんどんしたいのに裏腹な状況ばかり.管理者はそんな状況・心境はわかってないのでは....過労死と騒がれるのをおそれるあまり過剰に対応し悪循環に陥っていると思う.院内のシステムも古く手術,外来,病棟,検査それぞれに専念するための改善点はたくさんあると思うが,医員という立場上,意見を取り入れてもらえるような機会はなく,自分で出来る範囲で最低限の改善をしている状況.そういった細かい雑務が時間外が増えている原因と思うのだが....中規模の400症あまりの病院であるため細かい評価,対応ができないのだと思う.もっと小規模で経営がぎりぎりという病院をもっと補助してあげればすべてがそうではないだろうがより医者全体が働きやすい病院が増えるのでは.中-大病院はほっといても早々つぶれることはないから,力を入れるべきは地域医療に貢献しているような実績・定評のある病院を存続維持させることだと個人的には思う.

■375. 調査対象の週は、緊急手術が1件のみで、まだ余裕のもてる週であった。週末に学会発表及び座長が当たっており、準備できる時間も持てた。しかし、通常の手術、緊急業務が多い、冬初めから春先までは、週3−4回の病院当直が当たり前の現実で、少人数の心臓外科施設では、24時間オンコールである。絶対的な外科医の減少、とくに過酷な心臓外科医の減少により、現場はさらに苦境の一途を辿っている。十分な休養や睡眠なくして、当直明け、緊急手術明けに、また予定手術に入らねばならない現実を社会や有識者は、どう考えているのか? 今日の医療現場で、事故が起こらない方が、逆に不思議なくらいで、小手先の防止策が何とか奏しているのか、隠蔽しているのであろう。しかし、これもいつ決壊するか、甚だ危惧する。外科医の減少は、その過酷な業務(体力的にも、精神的にも)ゆえであることは自明であり、それに見合うだけの経済的、時間的な報酬がないことに尽きる。心臓外科の緊急手術ともなるとなおさらである。政府をはじめ社会が、このことに目をそむけているからこそ、救急患者たらい回しが生じているのである。医学生の中には、古来からの外科手技、最新の外科手術に興味を持っている者が多いのも事実であるが、将来の生活を考えれば、安定した報酬を望み、体力的にも過酷な業務を避けようとするのは、動物的な本能として理解できる。しかし、この風潮が蔓延し、さらに外科医不足が進行すれば、誰が急性心筋梗塞や大動脈破裂の手術を行うのか?今いる外科医の負担だけが増し、疲弊し、事故を招き、まもなく崩壊するであろう。まさしく予言どおりの「医療崩壊」である。これを防ぐには、人員投入しかあるまい。そのためには、外科医の無駄な業務を出来うる限り削減し、インセンティブとなる報酬のアップを図ることだと確信している。誰もが、そう思っているはずなのに、医療費は「削減ありき」という政府のあり方に憤りを感じずにいられない。霞が関近くでは、議員や役人の子息、家族は、その権力のために医療を受けることに関して優勢であることは、誰しも否めないであろう。ヒト一人の命の重さを知らない人達が、ヒトはみな平等という概念のない人達が、病者に「生きてもよし」「死んでくれ」と言っているとしか思えない。

■376. "大学病院では、医師の待遇が悪く、粗末に扱われてきた。
何でもかんでも全て、医療安全の名の元、責任を医師に押し付け、雑用も押し付け、安月給で働かされてきた。そのつけが来ており、外科医不足につながっている。まずコメディカル・病院上層部の意識改革か、人事改革が不可欠である。
診療費を払って頂いているのは、もちろん患者であり、患者を第一にしなければ医師ではない。
しかし、病院の主たる収入源が医師であることを、認識しなければならない。
例えば、コーヒー1杯を買いに行く時間当たりの収入ロスを考えた場合、専門性の高い医師、研修医、医療事務員、各々が費やす時間とその収入ロスは、専門医が一番大きいのである。コーヒーなどを買いに行く時間があれば、コーヒーを準備してあげて、1人でも多くの患者を外来で診察する方が、病院に取ってはメリットがある。
つまり、いかに雑用を減らし、負担を軽減することで、医師に気持ちよく働いてもらい、多くの患者を診察し、手術をたくさん行うかが重要である。
具体的な雑用としては、
@入院患者の持参薬登録→薬剤師で対応可能
A採血点滴留置→看護師、専門看護師で対応可能
B簡単な処方変更→薬剤師で対応可能
C電子カルテシステムの迅速化
D診断書記載の医療事務員の導入。→医師は内容の確認とサインのみにする。
E外来での検査日程の調整・検査承諾書の説明→担当看護師・事務員での対応
などが挙げられる。
その為には、現在受診患者が増加している高度医療を行っている高次機能病院・大学病院と、そこで働く専門医の増員と収入upが必要である。
その実現のため、診療報酬の改定(高度専門施設の優遇)、不足化している科の優遇処置、国民の意識改革・教育、勤務時間の軽減(労働基準法の遵守)が必要となる。
このままだと、日本医療発展を支えてきた高次機能病院で働きたいという医師は、ますます減少し、外科医不足に拍車がかかる。10-20年後、その先の高齢化社会において、癌患者が増えることは必至であり、癌難民も増えることは間違いない。他にも訴訟に対する保障も不可欠である。法科大学院を増設したため、弁護士が今後増加すると思われる。イコール医療訴訟が増えるのである。その対策や、女性医師の復帰対策(男性医師も平等に育休をとる、復帰支援をするなど)も行わないといけない。
これらの対策を行わないと、国家存亡の危機にも繋がると考えている。"

■377. 私はそもそも消化器外科医ですが、大学の研究施設で主に癌に関する研究に従事しています。10年前までは、積極的に手術を推進していました。難しいとされる手術へのチャレンジに満足していたものです。やりがいも感じていました。しかし、50歳を境に考えが変化しました。現在は、後輩たちとの症例カンファあるいは研究カンファの指導をし、大学院生たちへの研究指導を主体にした外科の別の側面を開拓したくなりました。大学で私個人が手術を頑張っても(勿論それも悪いことではないでしょうが)影響は僅かです。外科医は確実に減少しています。外科に興味を持たせることはどういうことなのかを考えるようになり、大きく人生の舵を切ってみることにしたのです。外科医志望が激減している理由の一つとして、若者が求める魅力が昔と変化していることです。私の若いころは、外科のダイナミックな医療に憧れたものです。今は違います。したがって、外科には診断、治療、研究、教育の4本柱がバランス良く必要で、その方がより魅力を引き出せると考えています。たとえば、外科治療分野は次第に狭まってきています。いわゆる内科的治療に圧迫されてきているのです。しかし、よく考えてみると内科的治療も外科的コンセプトかつ外科医が控えているからこそ安全に施行できている側面を、多くは無視されています。しかも、内視鏡治療分野は内科の分野であると主張され、外科もそれを追従している傾向があります。そこで、内視鏡手術のトレーニングセンターをNPOで立ち上げ運営しています。このようなトレーニングセンターでの医学生や研修医に外科実習の魅力に触れさせたいと考えたからです。しかし、これも微々たるもので、外科以外からの賛同を得るのは大変だと思います。学会主導でこのような実習制度を学生のカリキュラムに組み込むよう大学側への説得も必要でしょう。欧米諸国での外科医育成はどのようになされているのかも参考にはすべきでしょう。私は詳しくは知りませんが、とくに内視鏡手術はすでにミニブタ等を使用したカリキュラムに組み込まれており、また、臨床家も見よう見まねで患者への手術をするのではなく、確実に手技を体験かつ会得してから患者にのぞむ姿勢あるいは制度が必要にもかかわらず、本邦ではこの点がまだ不十分です。さらに、鏡視下外科医のQOL向上、社会的地位の確立、さらにこれまでの外科医へ敬意を払う制度など(外科学会が取り組んでいることは承知していますが)、まだまだ一般に浸透していない、とくに医学生にも理解されていないのが現状ではないでしょうか。外科医個人はそれぞれの信条をもって医療に取り組んでいるのでしょうから、それをもって労働時間が長くて大変そうだとの結論は早急だと思いますし、誤解を受けやすいとも思います。外科に魅力がなければ現在の外科医全員が内科に転向しているのではないでしょうか。労働時間だけの問題でも無いのです。本当の「外科の魅力」それをいかに教えていくか、理解させていくか、そのことに私は今、別の側面から心を傾けています。


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